第10話 母、注意する
姉、弟、時々私で話を書いて行こうとしたが我が家で一番ネタになる人間は母だと思う。……ということでたまに母の話も書いていこうと思う。
家の前の道は小学生の通学路となっている。そのため、朝とおやつの時間を少し過ぎた頃になると子どもたちの賑やかな声が聞こえてくる。
ある日、一人の小学生が石を蹴って帰っていた。母がドアを開けたタイミングでその子は石蹴りを止めてそのまま行こうとしたそうだ。そこで母は引き留めた。
「ちょっと、ちょっと。どこから蹴ってきたのか知らないけど、ここに置いて行かれてもおばちゃん石いらないから、ず~~と家まで蹴っていきなさい」
言われた言葉にポカンとしたものの小学生は無言で再び石を蹴りだした。
後ろ姿が見えなくなるまで母は見送ったが、そのまま家まで続いたのかは不明である。
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