音楽のある風景


「音楽のある風景」


音楽が心の境界を

水辺のように潤して

ぼくらは旅をつづける


マーラーの交響曲のように

うねりをもった時代の調べに

風とともに奏でよう


きみとの出会いが

花薫る旋律となって

今も車輪をまわしてゆく


沈黙が星のない夜として

きみとぼくを見つめる


葬送の楽隊が去ったあとに

やがて踏みだす靴音が

響くことをしっている


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