第117話 文系人間のための「AI」論

☆高橋透著 『文系人間のための 「AI」 論』 (小学館新書)読了しました

 人工知能( AI )ってわかりにくーい!

 理系の話はわからーん!

 と思っていたところへ、文系と銘打っていたので、

 渡りに船と飛びついたってわけです。

 でも、やっぱりわかりにくーい!

 だってこれ、哲学書なんだもん(^^;;;;;


☆人間の上昇傾向

 人間には、上を目指す傾向があって、

 今後の AI 化は 避けられないだろうという論説でしたが、

 面白かったのは、「文字はテクノロジーである」

 という論説。

 文字のない時代は、記憶を頼りにするしかなかったけど、

 文字の発明により、データがあらゆるところへ

 拡散していった、というようなことを

 この本には書いてあります。

 それを踏まえた上で、この本では、

 文字に頼るあまり考えが表層的になり、

 Face to Faceで言われた言葉と違う意味に

 とられたりするという、

 障害も起きた、と指摘します。


☆そう言われてみると

 そう言われてみると、人間ってふしぎなもので、

 どんな幸せな状態でも、同じ状態が続くと

 少しずつ、不幸になっていくんです。

 たとえば 引きこもりにしても、

 いやなことから 逃げて 家の中にいても

 やがて ゲームとか まんがとか

 変化を求めてやりはじめるわけですね。

 まあ、そこまでは理解できるんですが。


☆人間とAIの融合

 AI は人間をサポートする、そして人間を拡張する。

 だから、人間とAI は 融合する。

 という論説でした。

 ……ついていけん。

 日本人にとって AI ってなんでしょうね。

 どれだけ 人間に迫ってみても、

 皮膚感覚とか 味覚とか

 季節感とか、日本人独特の感性まで

 拡張できるのでしょうか。

 また、拡張したら、日本人はどのように 変容するのでしょうか。

 西洋思想から見た AI論ではなく、

 日本人の 「引き算発想」 の AI論も アリではないかと

 考えつつ、本を閉じました。

 

 幸せな状態って、技術が進歩することなのかなぁ。

 ほかに経済を活性化させる方法が、ないのでしょうか。

 人間が人間でなくなるのは、怖い気がする。

人間として種の限界が来てるから、

 そうするしかテがないのかもしれませんね。

 滅びるより、自ら進化する。

 それでいいのか。いいんだな。たぶん。


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