突き抜けるような青空の向こうに、

富士山の真っ白な頭がくっきり映え

イチョウの黄色は、

冷たい風を受けてサラサラと揺らめいた

昨日までの雨が空気を洗い、

朝が静かにきらめいていた


涙は、雨に似ている

溢れれば溢れるほどに、心のいたみを融かしていく


泣きたいときに泣けなかった君は

どうやってその心を癒していくのだろう


どれだけの涙を流せば

その心を温めてあげられるのだろう


水はあらゆるものを流しゆく

とどまってしまっては、水は濁っていくばかりだのに  


泣きたいときに泣けなかった君に

君のために

僕が君の雨になる

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