第231話 ◆帰って来たミキ

◆帰って来たミキ


タイから帰国したミキは、タイ屈だった。  なんちゃって。


自分のやりたいことを見つける旅・・・

タイは楽しかったけど結局、千織のトラブルに巻き込まれて大変な目にあった。

ジュディとジェイソンもなかなかの強敵だったし、未来も空中戦で右腕を損傷してしまった。


そして今日からミキは、アメリカに未来のお見舞いに出かける。

自分のやりたいことを見つける旅PART2も兼ねての旅である。


ミキは、まずニューヨークの秀一の研究所に未来ミクのお見舞いに立ち寄る予定だ。


そのあとは、マイアミ → グランドキャニオン → ラスベガス →フロリダ →アラスカ と一人旅の予定だ。


どうせ、鋭二さんは新しいプロジェクトが忙しくて、構ってくれないのは分かっている。



空港へは、新しく買った LEVORG GTで初ドライブだ。


ボディはピュアレッド。 ミキのお気に入りの色である。


エンジンは 1.6リットル DOHC 16バルブ デュアル AVCS 直噴ターボ 170馬力だ。


前に乗っていたレガシー改に比べるとノーマル仕様でおとなしいが、ミキも大人になったのでちょうど良いあんばいなのだ。



空港までは順調だったのだけど駐車場が混んでいたため、駐車するのに時間がかかってしまった。



慌てて、搭乗手続きに走ると


ミキさーん  こっちこっち と


陽子さんが両手を大きく振っている。



な、なんで?  なんで陽子さんがここに?


うふふ 鋭二さんに頼まれちゃった。  きゃっ


ええっ 鋭二さんに?


ほら、ジィソンとかジュディとかまだ逮捕されていないし、かわいい奥様を一人で旅行させるのが心配なんですって。


えへへ かわいい奥様ですか。 ちょっと照れ臭いですね。


またミキさんと一緒に旅が出来て嬉しいわ。


ハハハ あたしもです。  だけど今回はクルマの運転は全部あたしがしますからね!


えーー アメリカのハイウェイは、広くて真っ直ぐで単調よー。  眠くなっちゃうから、運転はか・わ・り・ば・ん・こ♪


いや、アメリカ人の安全を守るためにも、ぜったいに運転はさせません!



グレープエア航空104便にご搭乗のお客様は、搭乗手続きの上3番搭乗口までお急ぎください。


あ、ヤバイ。  陽子さん急いで!


はーい。


搭乗アナウンスにせかされて、急いで航空会社のカウンターへ向かう。


今回は急な思いつきだったので、大手の航空会社は予約できず、LCCローコスト・キャリアで行くのだ。


それにしても陽子さんは、どうやって同じ航空会社のチケットを手に入れられたんだろう。


おまけに席も隣だし・・・



こうして助さん格さん否、ミキと陽子の珍道中が始まったのであった。




***


みなさん、お久しぶりです。


ミキも退屈しているようですので、ゆるゆると新しいお話しを掲載して行こうと思っています。


掲載タイミングは、月1目標ですがそれよりも遅いかも知れません。


たま~に覗きに来ていただければと思います(笑)

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