第4話 やかましいわ!!
次の日私は、いつも通り学校に行った。そしていつも通り樹里は先に来ていた。
「あっ舞夢!氷道くんもう来てるよ。ちょっと聞いてきてよ」
「えーー、樹里も一緒に来てよ。1人じゃなんか心細いし」
「もうしょうがないな。ついて行ってあげましょう」
「なんかイラつく」
「何か言いましたか?」
「いえ。何も樹里がイラつくとか言ってないし」
「舞夢、今のわざとでしょ。賢い舞夢がそんなこと言うはずないし」
「ありゃ、ばれたか」
「うん」
「まあまあ。では行きますか。樹里どの」
「了解です。舞夢さん」
「「、、、くくくっ。はははは。」」
「今の何」
「時代劇」
「ありえんわ。、、、仕切り直してレッツゴー!!」
と思って氷道くんの方を向いたら、なんと目の前まで来ていた名であった
「おい、お前ら話しかけるのか話しかけないのか早くしろ」
「やかましいわ!!だいたいあんたはいつもなんでそうなのよ」
「で、何?」
「もうあんたに聞く気失せたわ。どっかいっていいですよー」
「はいはいそうですか。そうさせてもらいますよ」
「?なんだよ」
「あっ、あんたもちゃんと感情表現できるんだなぁと」
「俺をなんだと思ってたんだよ」
そう言って彼は自分の席に座った。初めて会った時にすごく静かだったから感情を表に出さないタイプだと思ってた。
「舞夢ちゃん、なんであんなこと言っちゃったの?これじゃあ聞けないしなんの手がかりもないじゃん」
「あっ、そうだった!ちょっとイラついてあんなことを、、。なんとかなるでしょ!明日また再チャレンジしてみる!」
「うん。今度こそ宜しくね」
「了解!!」
そういえばやっぱりあの顔見たことあるんだよなぁ。あとあの声もどこかで聞いたような。ウーーン気になる!でもあんなこと言っちゃったから聞きづらいし、
アーーー。そのせいで聞きたいこと全部明日に持ち越しじゃん!
、、、。でも氷道が悪い!(あっ呼び捨てになった。でもいいや)せっかくこっちが乗り気でいざ聞きに行こうという時にあれだもん。イラつかない人はいない!(はず。みんなイラつくよね?)
「もういいや!」
「舞夢ちゃん、明日さ、、、、、してみない?」
「おおっ!樹里天才!採用!じゃあ今日作戦考えとくよ」
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