ハンス・クリスチャン・アンデルセン

19世紀デンマークの童話作家。容姿が悪く、人付き合いが苦手。小説家として最初のヒット作「即興詩人」を認められたばかりの頃、海底都市の夢を見る。醜い人魚の王である彼の娘アリエルは、失恋相手エリーゼと瓜二つ。悪友にして大作家アレクサンドルは、人間の王子に恋した彼女の声と引き換えに、足を与えたという。夢と現実のあわいで、ハンスに“トートの短剣”を与え、アリエルに王子の命を奪わせろとそそのかすアレクサンドル。異形と化し地上に向かうも、アリエルは彼を拒絶する。失意のうちにハンスは、報われぬ想いを物語につづる意を固める。

(失恋童話/seal)

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