赤さんと100円均一ショップ
ビニール
「あ、お帰りなさい。」
「ああ、ただいま。」
彼は私の顔を見ると、
ガサガサと音を立てて
「
と、その中から市販の菓子を取り出し、
投げ渡してくれる。
「おっと!
・・これは。」
その菓子は、
私が以前
しかし。
ある日、
突然店頭から姿を消してしまい、
それでもどうしても食べたかった私は。
遠くのスーパーや色々なコンビニ、
ショッピングモールの駄菓子屋などでも
探し回った。
だが、結局見つける事ができず、
仕方なく
「これ、
「材料を買いに立ち寄った、
100円
まだ
そう言いながら彼は、
またビニール
プラスチックの小さい
「それ、何ですか?」
道具やプラスチック
私は
すると、
彼はプラスチック
説明をしてくれた。
「これは、
この道具でプラスチックを
これで今度は、
取れずに上手く
道具を手にリビングを出ていく。
気になった私も着いていくと、
彼は
そのまま床に座り込むと、
側に置いていた文字の形の
「それは?」
「
自分用の
あの子が欲しがっていただろう?」
「そう言えば・・。」
この間、
「ここについてるのなぁに?」
と。
「
このお家に住んでいる人の、
名前が書いてあるんだ。」
そう説明すると、
「ボクのおうちにもほしい!」
と、
ケージに
「その話を
「ああ。
しかし、
困っていたら、
これを教えてもらったんだ。」
話しながらも彼は手を動かし続け、
準備していた全ての丸文字の
「よし!完成だ!」
パステルブルーに
雲の
しっかりと
『くろのすけのいえ』
と、ケージの所有者名を
私から見れば十分な
製作者の
「・・やはり、少し曲がっているな。」
・・確かに、
木の板の形は少し
文字の並び方も
「
私は笑顔で礼を言う。
「そうだろうか・・?」
「はい。
だって、彼の
世界に1つしかない
あの子は絶対、喜んでくれる。
そう
大きな声で
その直後、
呼ばれて走って来た
「ぼくのひょうさつだ!」
と、やはり大喜びで。
その
同じくらい
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