ダージリン~上手な紅茶の入れ方~

睦月むいか

第1話 夢、再会

 妹が死んだ。


 一つ年下の妹だった。

 小さな女の子を庇って信号無視のトラックに撥ねられ、救急車が来る前には完全に息を引き取ったらしい。

 幸いといっては何だが、顔に傷は一つもなく、病院で蒼白になったミヤコの顔は、死んでいるにも拘らずとても綺麗だった。

 首から下は医者から見るなと言われていたが、そんな事言われなくたって、傷だらけになっている妹の身体なんて、とても見ようとは思えなかった。

 妹はミヤコという名前だった。ミヤコは小さい頃から、何かする事が無ければいつも俺の周りをちょろちょろとうろついて、たまに鬱陶しいと思うこともあったが、妹を本気で嫌う兄などいない様に、俺はミヤコが好きだった。

 何よりも変えがたい、かけがえのない存在だった。

 なのに、そうなのに、俺の目の届かない場所で、死に目にも会えず逝ってしまった…。

 ミヤコは、学校でもそれなりに評判が良かった。成績優秀で、テニス部でも一年生ながらに良く活躍し、教師に受けが良くて、クラス外にも友達を沢山作る。人当たりの良い、よく出来た妹だった。その所為か、葬式の日には大勢の同級生が男女構わず集まり、家の中がごった返していた。

 葬式をしている中、母は泣き崩れ、親父は顔を顰めていた。それに対して、俺は涙も出ないでただ無表情だった。

 ただ徒(いたずら)に時間が過ぎる中、俺はひたすらミヤコの事を考えていた。

 葬式が終わり、我に帰って立ち上がろうとした時、慣れない正座を長時間もしていた所為で足が痺れてしまい、暫く立てなかった。驚く事に、立ち上がろうとするまで足の痺れには気がついてはいなかった。

 葬式も通夜も終わり、色々な後片付けが終わると、自宅にはいつもの風景が戻っていた。変わったのはミヤコの存在だけだ。

 もういない、もう戻る事のない、掛け替えの無いミヤコの存在だけだった。


   ◆◇◆


 ミヤコが死んで一週間が経とうとしていたある日、俺の夢にミヤコが現れた。


「あれ、お兄ちゃんだ。何でいるの?」


 人懐っこい声と笑顔で、いつも通りのミヤコが寄ってきた。


「ミヤコ……」

「ん。なに?」


 ミヤコの顔を見た途端、心の中の何かがいっぱいになって溢れ出した。

 俺はわけも分からず、ミヤコを抱き寄せた。


「わ、わわわ!? な、なになになに!? いきなり何なの!?」


 胸の中で暴れるミヤコを、俺は構わず、ギュッと抱きしめる。

 夢の中でもいい、ミヤコに会えた。そう思っただけで、ミヤコの訃報を聞いた時や死顔を見た時、葬式の時でさえも出てこなかった涙が溢れ出てきた。

 どんなに拭っても、どんなに止めようとしても涙は止まらない。絶えず、瞳から溢れ出る。


「…お兄ちゃん、…く、苦しい」


 ミヤコが呻くように言った。


「ああ、悪い。でも俺、今無茶苦茶カッコ悪いから、もう少しこのままでいさせてくれ。」

「…う、うん」


 ミヤコはそれで大人しくなった。強く抱きしめると、ミヤコが苦しむのは分かる。それでも、強く抱きしめておかないとどこかに行ってしまいそうで、怖かった。

 抱きしめている間、涙は一向に止まらず、ひたすら溢れ続けた。



「ホントどうしちゃったの? いきなり抱き締めるなんてさ…。こっちの身にもなってよね。ビックリしちゃうじゃない」


 抱き締めていた手を退けるなり、ミヤコは毒吐いた。


「悪い悪い。ちょっとな」


 会えたのが嬉しいとは、恥ずかしくて言えなかった。

 さっきまで抱きついていたミヤコの事で頭がいっぱいだったが、周りをよく見渡してみると、我が家の居間に俺とミヤコは立っていた。


「そのちょっとって何よ。ホント、お兄ちゃんらしくないよね。いつも感情を表に出さないクールなところがカッコいいのに、どうしちゃったの?」

「カッコいいなんて言われると恥ずかしいな」

「論点はそこじゃない。…もう、やっぱちょっと変だよ。夢の中とはいえ、やって良い事と悪い事があるんだから」

「さっきのはやっちゃいけないことなのか?」

「う…。ま、まぁ、たまには良いかもって思ったけど……。あ! やっぱり今の無し! 今私超恥ずかしいこと言った!」


 ミヤコがアワアワと慌てる。それはなんだか可愛らしかった。

 ミヤコとのこの会話の一つ一つが、今は愛おしく感じる。夢の中とは思えないくらい、ミヤコは鮮明に見え、俺とここにいた。それは、なんだかとても温かい気持ちになる事だ。


「ミヤコ」

「今度は何?」

「いや、顔を良く見ようと思って」


 近づいて顔を見ようと試みる。


「はぁ!? ちょっと、ホントどうしちゃったの!? いつものお兄ちゃんらしくないよ!?」


 明らかに取り乱すミヤコ。若干引いている。


「そういうな、ほれ」

「わっ!?」


 手を引くと思ったより力も要らず、俺の近くに引き寄せることができた。

 頭を押さえ、顔を固定する。最後に見たミヤコは蒼白でとても綺麗に見えたが、やはり生きているミヤコの方がずっといい。目が開いて、温もりを感じて、肌はほのかに朱色に染まっている。それはミヤコから生気を感じさせ、この上なく安堵させてくれる。


「な、なんなのよう…」


 ミヤコが目を逸らす。


「おい、目を逸らすな。ちゃんと俺を見ろ」

「ふ、ふぇ!?」


 じっと見つめる。今は生きているミヤコを存分に見つめたかった。そうしてミヤコを見つめていると、ミヤコの顔がドンドン赤くなっていき、強張っていた顔が、次第にトロンとした表情になっていく。これはもしや…。


「ミヤコ」

「…お、お兄ちゃん」


 虚ろな瞳で俺を見つめてくる。


「お前、熱でもあるのか?」

「ッ!」


 瞬間的に空気がキンッと、固まったような気がした。ミヤコの目が、これでもかってくらいに開いている。なんだ、違うのか?


「お、おおおおお」


 顔がドンドン赤くなっていく。やっぱりミヤコは熱があるのだろうか?


「お?」

「お兄ちゃんのバカァアァアァアァアァアァ!!」


 バチンッ! と頬を引っ叩かれた。なんだいきなり。すごい勢いだったから、ミヤコの顔から手を離してしまった。


「んがぁあぁあぁあぁあぁ! ムカつくぅうぅうぅ! ドキドキした私がバカみたいだぁあぁあぁあぁ!」

「…ドキドキした?」


 何でドキドキしたりするんだよ。意味が分からない。


「うるさい! バカァ! がぁあぁあぁあぁ、もう! 死にたい! 死にたい! 死にたい!」


 いや、もう死んでるだろお前。


「そんな事よりさ」

「そんな事よくない!」


 ううぅ~、とミヤコが呻る。何だってんだ一体。急に扱いにくくなったぞコイツ。


「ハァ」

「溜息つくな」

「…元気か?」

「いつも一緒にいるのに何それ? 見ての通り、超元気よ」


 そう言ってミヤコがムスッとする。


「そうか…。なら良いんだ。気にすんな」

「やっぱり、お兄ちゃんなんか変だよ? なんか変なものでも食べたの?」


 心配そうにミヤコが見上げてくる。それに対して俺は自嘲的に笑った。確かに、眼の前のミヤコは元気そうだ。この顔から、死に顔なんて思い浮かばない。


「変なもんなんか食っちゃいねぇよ。そうだな、確かに変な事聞いちまったな。わるいわるい」


 笑って、軽く返した。


「ん~、本調子じゃないみたいだね。紅茶でも入れてきたら? ちょっとは調子が戻るかもよ?」


 でも、ミヤコにはあまり俺が調子良くない様に見えたらしい。でも確かに、今ミヤコと接するには少し間を置いた方がいいと思う。


「ん。わかった。ちょっと台所に行ってくる」


 紅茶を入れるのは、気持ちを落ち着かせるには丁度いい。


「お兄ちゃんの入れる紅茶が、一番美味しいんだよね。楽しみにしてる」


 そう言ってミヤコはニッコリと笑う。本当、表情が豊かだ。虚ろになったり、怒ったり、膨れたり、心配そうにしたり、笑ったり。表情筋の忙しいヤツだ。

 背を向け、台所へ向かう。

 いつだってそうだった。俺があまり話さなかったり、気の利いたことが言えなくても、ミヤコはいつだって俺の分も表情に出していた。感動する映画を見ればボロボロ泣くし、怖い映画を見れば怖さのあまりまた泣きそうになるし、お笑い番組なんかでも腹を抱えて涙ぐむまで笑う。…泣いてばっかりだな。

 よく、兄弟なのに性格が全然違うと言われてきた。冷静で無頓着な物が多い兄と、表情豊かで好奇心旺盛な妹だと。要約すればそんなところだ。でも俺とミヤコは、こんな性格だからこそ、一緒にいて釣り合うんだと思う。俺は性格で自分がミヤコに劣っているとも、優れているとも思わない。俺達はこれでいい。このままでいい。

 ヤカンでお湯を沸かし、戸棚からティーセットを取り出した。もともとこのティーセットは、母親が他の主婦の影響を受けて思いつきで買った物だ。俺がそれに興味を持ち、インターネットで入れ方やリーフ(葉)の種類を調べていくうちに、あっさりと母親の腕を抜いてしまったのだ。

 それ以来、調子に乗った母親はその事をご近所周りに言い触らし、終いには主婦同士が集まるお茶会に連れて行かれ、わざわざ紅茶を入れさせられる破目になってしまった。まぁ、その甲斐あってか色々なリーフをご近所周りから頂く事になったので、良しとしている。

 確かミヤコはストレートが好きで、色の綺麗なダージリンティーを出すと嬉しそうに飲んでいたのを思い出す。唯一つ残念なのは、ミヤコは渋味なんかとは無縁な甘党なので砂糖を沢山入れてしまうところだ。だが、ミヤコが甘い物好きなのはずっと前から知っていたことなので、今更説き正そうとは思わない。

 あらかじめ温めておいたポットに缶の中から適量にダージリンのリーフを入れ、沸騰したてのお湯を高い位置から一気に注ぐ。適度に蒸らしたら、ポットと同じように温めておいたティーカップに、少しずつ交互に入れていく。ベスト・ドロップ(最後の一滴)はミヤコの方に多目に注いでやり、盆に砂糖と戸棚にあったクッキーを乗せ、入れたばかりの紅茶も入れて運んでいった。

 そう言えばこのクッキーは、何日か前に無くなっていた物と同じヤツだ。また、母親が買ってきたのだろうか?


「ん?」


 居間へ運ぼうとしていた途中、後ろから何かの気配を感じて振り返った。柱の影に何かが引っ込んだような気がして戻ってみたが、誰もいなかった。

 居間に向かうと、ミヤコは女性用ファッション誌を開いていた。ランジェリーの項目がチラッと見えたが、俺に気づくとバンッと勢いよく本を閉じた。


「なぁ。さっき俺の事覗いてた?」


 気配を感じていたときの事を聞いた。回りくどいのは苦手なので、こういった事はストレートに聞く。


「はぁ? 何で覗く必要なんてあるの? ここでずっとこれ読んでたよ」


 そう言って、持っていたファッション誌をひらひらと振った。


「ふぅん。…何読んでたんだ?」

「何でも良いでしょ」


 素っ気無い感じで言ってはいるが、普段表情が豊かな分、何か隠し事や言いたくない事がある時なんかはわかり易い。


「なんか、良いもんでも載ってたか?」


 少し虐めてやろうと思い、突っ込んだ質問をした。


「へぇ、女物に興味があるの?」

「似合うかどうか確かめてやろうってんだ。前にも衝動買いして失敗してた事があっただろ?」


 ミヤコの部屋には、着ていない洋服が幾つかある。処分しろと母親に言われても、勿体ないと言って拒否ばかりし、結果的にミヤコの部屋は洋服で溢れている。


「うっ、確かにそうだけどさぁ」

「お前は結構金遣い荒いんだから、こういう所しっかりしとかないとな」

「無趣味無頓着な人に言われたくありませーん。お金はニンゲンの文化の極みだよ。使わないでどうするのさ」


 何が『お金はニンゲンの文化の極み』なんだよ。使ってしまったら意味ないだろうが。


「貯めておかないと、本気で欲しい物があった時とか、大きな買い物をするときに困るだろ。車とか、いろいろさ」

「お兄ちゃんがお金を貯めて、私を乗っけてくれればいいんだよ。そうしたら私は荷物運ぶ手間もなく、楽ちんでいられるしぃ」

「だからって、俺がいつまでもいる訳じゃないだろうが、一人暮らししだしたらどうするんだよ?」


 どこまで楽したいんだコイツ……。


「彼氏作って任せればいいじゃん。私あったまいい~♪」

「な、彼氏って!?」


 そんなもん作る気なのか!?


「そんな事より紅茶冷めちゃうよ? せっかく入れたのに勿体ないよ」

「あ、あぁ。そうだったな」


 なんだ、おちょくって楽しんでやろうと思ったのに、逆におちょくられたみたいになっちまった。まぁ、いいか。それなりにこの会話も楽しかったし。意外と心境はモヤモヤとしたりしない。

 紅茶と砂糖をミヤコの前に置いてやると、案の定ミヤコは砂糖を何杯も何杯も掬い、砂糖をカップへ入れる。数えたらスプーンいっぱいに、五杯も入れていた。いつか糖尿病にならないか本気で心配だ。


「ん~、香りも良いし、色も綺麗だし。やっぱりアールグレイは良いねぇ」

「ダージリンだ」

「……げ、間違えた。で、でもこの前はアールグレイだったよね?」

「アールグレイはゼリーとか、ケーキとかメインが他にあるときにつける紅茶だ。ベガモットで香り付けして、渋味が薄いからサブポジみたいな紅茶なんだよ。ま、砂糖を山ほど入れるミヤコには分からないだろうがな」


 砂糖五杯だぞ、五杯。


「む、ムカつく言い方だな。この、ブルジョワめ」

「気品があると言え。紅茶の銘柄も当てられないような気取りめ。よくそんなこと言うよ」

「む、ぐぅ。言い返せない。まるで、自分の傷口を広げていくみたいだ…」

「そういう所をちゃんと自覚できてるなら、ミヤコはあまり傷ついたり逆ギレしたりしないかもしれないな」

「…それって褒めてるの?」

「褒めてる事にしておけ」


 その方が何かと都合が良い。


「お父さんも、お兄ちゃんが紅茶を入れるようになってから、完全に紅茶派になったよね。昔はインスタントのコーヒーばっかり飲んでたのに」

「紅茶の方が身体に良いからだろ。インスタントは手軽とはいえ、あんまり身体によくないからな」

「違う違う。そんな事、お父さん気にしたりしないって。お兄ちゃんの紅茶が美味しいからだよ。お父さん、お兄ちゃんの前じゃ言わないけど、私とお母さんの前で、お兄ちゃんの紅茶がないと一日が始まらないって言ってたもん」

「あの親父が?」


 いつも何も言わないで入れた紅茶を飲んでいる、最近加齢臭が出だしたあのおっさんが?


「うん。…あ、これ口止めされてるんだった。しまったな。お兄ちゃん、これは内密に。」

「いや、もうみんな知ってることになるだろ、これじゃ」

「お父さんには言わないでって事。あとこの際だから言っちゃうと、お父さん、お兄ちゃんが独り暮らししだしたら、毎朝の紅茶どうしようって本気で悩んでたよ」


 あの頑固親父、あんな厳つい顔でそんなしょぼい事考えてたのか。


「大学は近場を目指そうとしてるから、あと五年くらいは心配ないな」

「じゃ、その間にコーヒーの引き方とかも調べておけば? お兄ちゃん、紅茶の入れ方もあっと言う間に覚えちゃったし、コーヒーも楽勝なんじゃない?」

「そうだな。そのうちに覚えておくよ」

「お父さん、ますます子離れできなくなっちゃうねぇ」

「あぁ、そうだな」

「それからさ―――」



 ミヤコとは、紅茶やクッキーを食べ尽くしても、他愛の無いことを喋り続けた。最近あったおもしろいゲーム、テレビ番組、嫌いな科目の克服法や誰が振られただの、誰が付き合っただの。

 そして、そうやって会話していくうちに、段々と思い出す。

 ミヤコは死んでしまったんだと。

 ミヤコはこの世にいないんだと。

 ミヤコとこうしていられるのも、夢の中だからであると。

 ミヤコと話していく内に、その事を忘れていた。忘れてはいけないのに、ミヤコは戻って来はしないのに。

 ああ、そうだ。所詮夢だ。俺の勝手な妄想で作り上げたに過ぎない、ただの模造品でしかない。

 そう自覚すると、どんどん空しくなってきた。

 そう理解すると、どうしようもなく悲しくなった。

 もう、本当のミヤコには会えないんだ。

 でも、そんな感情を悟られまいと、ミヤコと話し続けた。俺の中のミヤコは、勝手に一人歩きしているようだった。俺の信じられないところまで、本当のミヤコのようだった。


「あ、そろそろ七時だ」


 ミヤコが壁の柱に掛けてある時計を見上げた。出来るだけミヤコといたくて、夢から覚めるのが怖くて時計は見ていなかった。


「七時だから何なんだ?」


 夜の七時であるならば、晩飯時だが…。


「そろそろ起きなきゃ。いつもみたいに紅茶入れないといけないでしょ」


 ということは午前七時なのか。体感時間も合わせると、どうも寝ている時間と連動しているみたいだ。


「あぁ、そうだな。起きないとな」


 あまり乗り気になれない。正直に言ってしまうと、ミヤコと離れたくなかった。


「なぁに、その顔。お兄ちゃんはクールなのがカッコいいんだから、そんな凹んだ感じは似合わないよ。もっとシャキッとして!」

「…はは」


 思わず笑ってしまう。死んだ妹に悟されるとは、なんだかバカみたいな話だ。


「わかったよ。しっかり起きるさ。そんで紅茶を入れるよ」

「うんうん。私にもちゃんと入れてよね。え~っと、…ダーヅリン?」

「ダージリンだ」

「あ、あぅ。また間違えた」

「…ははは」


 可笑しかった。笑ってしまうほどに、ミヤコはいつも通りだ。


「もう、笑わないでよ」

「あぁ。ダージリンの紅茶入れといてやるよ」


 ミヤコを真っ直ぐに見て、その顔を見つめる。


「うん。楽しみにしてる」


 そう言って、ミヤコは柔和な笑みを浮かべた。

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