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何もかも嫌になって走っていた私の目の前に、にやにや笑いをした猫が急に現れた。こんなの現実じゃないって思ったけど、気がつけば私は、にやにや笑いの猫と一緒に、よく知っているはずの場所や人を見て回ってた。『現実』って何なんだろう。見方一つで、こんなに変わるのに。
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