編集済
最終話「MAKE A LANDING」への応援コメント
自主企画「短編ミステリの感想を書かせてください」に参加いただきありがとうございます。
無重力空間を利用したSFミステリとしてきれいにまとまった作品でした。構成力、ミスディレクションの技巧とも惚れ惚れするものがあり、非常に楽しかったです。あえて難をつけるとすれば、解決はやはり犯人ではなく探偵の口から聞きたかったな、というところくらいで、あとはもうほとんど隙がない。いやはや、参りました。
何と言っても、完全犯罪計画におけるたった一つイレギュラーをこれでもかとばかりに使い倒しているのが見事。物語の起点にしてサスペンスの根拠、そしてミスディレクションとしても働く無駄のなさ。探偵気取りのキャラクターも、物語をミステリとして導くとともに、そのままではあからさまな「犯人」に対するミスディレクションとしても機能しており間然とするところがありません。無重力空間という舞台設定の活かし方も見事。短い紙数にサスペンス、ミステリー、SFの要素を無理なく落とし込み、エンターテイメントとして成立させているハイレベルな1作だと思いました。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。
過分なお褒めの言葉、本当にありがたいです。
今作の主人公は頼りない普通の日本人ですので、解説するところまでは至りませんでした。
確かにミステリとしては自白で終わるのも残念ですが、最後まで傍観者を貫けただけでも、上出来だと褒めてあげてください。
最後までお付き合いいただき、コメントやレビューまで、本当にありがとうございました。
最終話「MAKE A LANDING」への応援コメント
罪は償って欲しかったなあ
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。
そうですね、原因はどうであれ悪事を働いたからにはそう思う方もいるでしょう。
でもぼくは、うやむやな結末を選びました。
なかなか万人に求めてもらえるような物語を書くのは難しいですね。
それでも、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。