6月20日

 今日の昼気づいたのですが、同じトランクスを5日間履きっ放しでした。

 基本的に下着をあまり変えない人間です。

 大学時代合宿にて5日間同じ下着を履いていたら、後輩に不潔とか言われたのですが、今もその習慣が続いています。

 俺という人間はとても無精者なので、箪笥を探して視界にトランクスがないと面倒くさがってもうその日は下着変えません。

 でもあのね、下着って結構もつものなのですよ。そりゃ夏場は俺だってこまめに変えますよ。二日にいっぺんくらい。

 今なんかやっと春になってきたくらいじゃないか! そんな汗かかないし平気だって。とはいうものの、さすがに5日連続はそろそろ変えたほうがいいなとは思いました。

 そんなわけで残業を終えて帰ってきた俺は箪笥に直行しました(スーツで)

かぱっと開けたその中にはしなびた黒靴下が3足あるだけでした。

 ええとパンツが1枚もない。そんなバカな。2枚ともないなんて!

 ちなみに言うと俺は3枚しかトランクスを持っていません。これを着回ししています。俺という人間は本当服装に無頓着です。あまり服とか買いません。

 未だに高校の頃のボロボロTシャツとか着てます。あと真ん中の弟のおお下がりとか――

 いや、金は一応ありますよ。貧乏じゃない。大体食うか飲むかに費やす方が多いのです。それだけです。


 まあそれは置いといてこれは不思議な。大体5日も同じパンツ履いてるわけですから洗濯中とかはありえない。しかも2枚同時に消息不明とは!


「い、一家心中か!?」

「?」 


 とか叫んでみたら近くを歩いていた末の弟になんだこいつ――と、不思議な顔をされましたがキニシナイ。

 どこへ行ったんだマイパンツ。こうなったらアレですよ。冷静に考えてみよう。

 そうだ昨日の朝はどうだったんだろう。確か俺はパンツを探しにここに来たはずだ。あの時はあったかなー―


ホワンホワンホワン(以下回想)


ガララ……


「……い、一家心中か!?」


ホワンホワンホワン(回想終わり)



 全く今と同じ事をやっていました。ここまで進歩のない人間も珍しい。

 いやまてよ、なんか俺一昨日もその前も同じ事言ってた気がするよ。

 そうだ5日前からパンツの姿が見えないわけだから、ずっと同じパンツ履いてたんだった。なんだ考えるだけ無駄だったあははは。

 まあともかく、じゃあパンツはどこへ消えたんだ!! 5日前からあなたはどこへ!?


1、誰かが履いている(父:◎、末の弟:△)

2、誰かの箪笥の中に間違えて入っている

3、魔空空間へ飛ばされた(ギャバンしか追えない)



「母さんあのさ――」

「スーツでうろちょろせんでさっさと飯食えよ!」

「俺のパンツ知らない?」

「パンツぁ!?」

「うん」

「洗濯したら破けたから捨てた」

「2つとも?!」

「おうよ!」(コクコク)



 全部ハズレでした。でもなんだかすっきりしました。

 とかネタやってる場合じゃない。もうパンツないじゃん。これは由々しき事態です。




あーでもまあいいか。まだもつな……(においを嗅ぎながら)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る