第9頁

角を曲がると、凄惨な光景が広がっていた。従者のポピンが血の海の中に身体をねじらせて横たわり、その首はほぼ切断されていた。その横では守備隊のヤーマルが血まみれの身体を大理石の柱にもたれかけており、その顔は象牙の仮面のように動かなかった。ヤーマルは優れた戦士だったが、見たところ肺をやられたようだった。

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