菜の花ロード

 そこはいつだって春色の風が吹いている

 

 やわらかく微笑むお日様がゆっくり天空を泳ぐ昼下がり

 こんな日はさ あくせく急ぐなんてしないで

 自分の速さで自分のペースでのんびり歩いていこうよ


 遠くには白い冠を被った山々が幻のようにそびえてる

 まるで全然別の世界のようだね 想像の世界の映像のようだね

 やさしいそよ風の吹くここは菜の花畑が続いてる


 目に届くやわらかな波長は心の気温を春色に染めて

 あたり一面を覆う春色オーラは赤い心情を治めてくれる

 ゆるゆると流れる時間の中で少し冷たい風が胸をくすぐるよ


 少し早起きの虫たちがほら 花の林で空中ダンス

 花越しに見る空はどこまでも遠く広がって

 幼い頃駆け巡ったあの頃と繋がっている気がして


 さらさらと流れる小川のせせらぎに春の音色を感じたら

 キラキラ反射する小さな光たちも楽しそうに見えるね

 まるでそう 産まれたての春の妖精たちがそこで遊んでいるよう


 頂の白とふもとの黄色のコントラスト

 春を楽しむ僕とスキーを楽しむ彼ら

 世界は全てを内包して廻り続けてる


 そこはいつだって春色の風が吹いている


 懐かしくてやわらかい景色はいつもこの頃に現れる

 花たちが歌い 虫たちが踊り 風はやさしく吹き抜ける

 そんな陽光に微笑むような黄色い絨毯がどこまでも続いてる

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