噂
昨日彼女をみたわ
月明りに彼が歩いてたわ
それらしい愛の歌を歌っていた
綺麗な言葉で破滅を呼んでいたよ
相変わらず美しい翼を持って
苦痛に歪む顔が素敵
あの娘に眼をあげたのよ
あら、あの娘には腕をあげたって聞いたわ
あの美しい眼を貰えるなら何でも差し出すのに
私は翼が欲しいわ
飛べない翼よ
動かし方を知らないのよ
ほら、聞こえる?彼女の声がしない?
彼が泣いてる
愛の歌を悲しい声で歌いながら
探してるのよ
待ってるんだわ
すぐそこにいるのに
気づかないのね
あの子にあげちゃったから
彼女は繋がれてるの
彼は忘れたいの?
忘れないわよ
すぐそばにいるのに
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