飲食店のアルバイト時代に出会った客


 友人と電話でバイト時代の話をしていて思い出したエピソード。

 とある居酒屋チェーンで働いていた時、こんなお客さん達がいた。



 1:私じゃないと注文したくない。


 なぜか知らないけど、お客さんに気に入られて毎回おいらがオーダーを取りに行ってた。

 シフト休みの翌日出勤したら、店長から「あの常連さん昨日来てたんだけど、君が休みだってわかったら帰っちゃったよw」と言われた時は笑いそうになった。


 2:とある鉄道会社の宴会

 個室を借りて宴会コースをやってた鉄道会社の団体さん。

 コース料理の刺身の盛り合わせを持っていったら客の一人が


「そういや、マグロで思い出したけど、~線での人身事故さあ」


 と語り始め、俺の方が酷い現場見たとマウントの取り合い。

 グロ耐性ない店員が嫌がって料理運ばないというトラブルが発生した。


 3:初入店でツケをお願いしようとした客。


 60代ぐらいのスーツ姿の団体さん、飲み食いして会計の伝票持っていったら

 いきなり名刺渡されて


「ほなツケで!」


 あまりにも慣れてたから店長とかの知り合いかと思って報告したら知り合いでもなく、店長も本社の関係者かと思って声を掛けたら、ただのサラリーマン。


 初めて立ち寄った店でツケお願いするって神経凄いなと思った。


 4:テイアイみたいな客。


 正月だったと思う。

 紋付き袴姿の老人が付き人2~3人と一緒に来店。

 飲み食い終わって会計になったら、おじいさん杖で鞄持ってる付き人の足叩いて、付き人が鞄開けたら帯付きの札束が10個見えた。


 なんかすごかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る