中途採用さんの留学時代の話


 ちょっと前に中途採用さんと食事をすることあったので留学時代のお話を聞いてみた。


 当時は日本人留学生は凄い社会信用があったもよう。

 アパート借りる時、割引するからぜひ住んでと言われたとか。


 理由があって、アメリカでは前の住人が誰だったかで部屋の価値が変わるという。

 聞いた話では治安の悪い場所だと麻薬の密売人とかを知らずに入居させて、敵対グループとの銃撃戦や、警察が踏み込んでドア壊される、売人が逮捕起訴されたりすると隠しているお金や麻薬を求めて空き巣が入ってくるとかで嫌がられるらしい。


 印象的だったのが日本人だとダイニングテーブルの端を汚さないから。

 理由が現地の人は良くテーブルの端を使って瓶ビールの蓋を開けるらしく、テーブルの端がボロボロなことが多いとか。

 日本人だと缶ビールだったり、毎回栓抜きで開ける。

 現地の人から見て部屋を汚さないので熱烈歓迎だったらしい。

 実際、部屋解約する時グリーンカードあげるし、家賃半額にするからずっと住んでてと言われたそうな


 もう一つ驚いたのがクーポン券のルールが違う。


 例えば日本だと1000円のクーポン券で500円の物を買うと、差額分が無効になるか別の物買ったりする。


 アメリカだと当時は同じように1000円のクーポン券で500円の商品買うと500円のおつりが貰えるという。

 中途採用さんはそれを利用して大学仲間からクーポン券かき集めて生活費の足しにしていたという。


 アメリカでは飛び級が存在し、中途採用さんが留学した時も飛び級の人いたか聞いたら14歳の女の子が飛び級でいたという。


 そこからそれなんてラノベ的な展開が始まった。


 飛び級の子、手続きミスか何かで寮に入れなかった上に保護者は東海岸方面在住(大学は西海岸)で世話ができない。

 日本人なら大丈夫という謎理論で中途さんのアパートにルームシェア。

 飛び級の両親も日本人なら(中途さんが誓約書で手を出さないとも書いた)とお任せ。


 間違いとか起きなかったの?と聞いたら、飛び級の子生活力皆無&集中しだすと寝食忘れるタイプで栄養失調手前でガリガリだったらしく、色気のいの字もなかった。


 卒業時に飛び級の両親が来て、中途さんが手を出してないこと聞いて「え? もしかしてそっち系?」とマジレスしたとか。

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