友人の社長のエピソードその6


 今回は友人の実家の正月恒例行事が面白かったので紹介。


 正月には友人の実家に親戚一同が集まる。

 お年玉とは別に買って欲しいものを親戚一同の前でプレゼンするという行事があるそうです。


 きっかけは友人が経営者をやっていて、社長だから買ってくれるという謎理論でたかられた時に


「では、私が出資したくなるように、なぜそれが欲しいかプレゼンしてね。あ、皆持ってるからはNGワードで発言した瞬間に出資拒否だから」


 と言って逃げようとしたら必死にプレゼンして思わず買ってあげたという出来事があったそうです。


 それから毎年プレゼンを行う様になり、子供たちのプレゼンを聞いて親戚の誰かが買ってあげるという行事が生まれたとか。


 印象に残るプレゼンはなかったか聞くと、当時小学1年生の女の子がモンハンダブルクロスを買って欲しくてプレゼン。


 親戚の一人が


「長時間のゲームプレイは視力低下の弊害が見受けられますが、具体的な対策はありますか?」


 と聞かれて、女の子は


「適度な休憩を取り、ゲーム機から離れてプレイして予防に取り組みたいです」


 と返し、また別の親せきが


「ゲームをプレイすることで家事手伝い(家訓で子供達にも家の仕事をさせるらしい)、勉学が疎かになる恐れがありますが、その対策は?」


 という質問に対し、女の子は


「適切な対応を努力したいと思う所存です」


 と返したら、親戚の一人が出資を決定したそうです。

 ただその後のプレゼン予定者のハードルが上がったそうな。

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