正体を知るまで怖かった話
今回のエピソードは昔アルバイトで老人ホームの清掃をやっていた時のお話。
私がバイトしていたのはグループホームという少数の入居者が共同生活するタイプの老人ホーム。
とあるおばあさんのお部屋にあった人形がとても怖かった。
初めて清掃に入った時、人形は正面を向いていました。清掃を終えると私を見送るように出口に顔を向けていました。
最初は見間違いかな?と思っていました。
また別の日、部屋に入ると人形の目が閉じていました。
あれぇ?この人形確か目を開けてたよね?と思いながら人形に近づくと……
カシャンという音と共に人形の目が開き
「おばあちゃん、お薬のんだぁ~?」
と幼稚園児の男の子の声が人形から出る。私は悲鳴を上げて転倒。
ベッドの柵に頭部を打って出血大惨事。
針で縫うほどの怪我ではなかったがひどい目にあった。
ちなみに件の人形は外国のおもちゃで一定時間ごとに首を左右に向けたり、目を開閉したり、設定した時間に録音した音声を喋る人形だった。
ちなみに被害者は私で5人目だった。(4名スタッフ、1名同室の別人を見舞いに来たご家族)
マジ勘弁してほしい人形だった。
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