私の日常

パクリ田盗作

とあるイタリアンのカップル


 記念すべき第一話は私の鉄板ネタの一つになっている出来事。



 私の職場近くにはイタリア人が経営するイタリアンレストランがある。

 スタッフ全員イタリア人で、オーナーシェフは暇を見つけるとホールを回って客の一人一人に料理が口にあったか聞いて回る。


 とあるランチの日、いつものようにオーナーシェフが店内を回り、一組のカップルに料理の感想を聞いた。


 男の方が自信満々にシェフに向かってこういった。


「グラッチェ!!」


 それを聞いたカップルの女性の方が


「すごーい、山田くん(仮名)イタリア語できるんだー!!」


 と男性の方を尊敬の眼差しで見ており、男もドヤがおしていた。

 だが、オーナーシェフはそのカップルに残酷な一言を告げる。


「ありがとうございます、でもグラッチェはスペイン語でありがとうといいます。イタリア語で美味しいはヴォーノといいます」


 カップルは無言のままデザートのアイスが運ばれる前に出ていきました。

 オーナーシェフはカップルが出ていった理由がわからず必死に


「お客さん、まだデザート残ってるよー!!」


 と言って追いかけていきましたとさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る