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「イヌくんに、話しておきたいことがあります」


「なんにゃ急に」


「我々は、本来造られる予定のロボットではなかったのです」


「ふみゃ?ㅤ わがはいも本当は犬になる予定だったってことにゃ?」


「そういうことではなく、もっと大きな話です」


「よくわからないにゃ」


「よく考えてください。どうして人間が、世界の終末にこんなロボ二体が必要なのか」


「癒されたいからにゃ!(あとこんなって言うにゃ)」


「違います。それに人なんて博士の弟子しかいなかったでしょう」


「そうにゃけど」


「とにかく我々は、本来の予定とは違います」


「どう違うのにゃ」


「二回違います」


「ふみゃ」


「地球、もとい、人間の予定とも。博士の予定とも違うロボットを、博士の弟子はおそらく意図的に開発したのです」


「どういうことにゃ」


「どういうことでしょう」


「こっちが聞きたいんにゃが」


「もう少しで、わかる気がします」


「わかってから話せにゃ」


「だって、共有したいじゃないですか」


「ふみゃ?」


「SFみたいでワクワクします」


 ㅤアダムはバカだにゃあと思う、イヌであった。

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