おまけ 1.2

　ㅤ博士の弟子のお墓を作り終えた後。アダムとイヌは会話する。

「どうしてあなたはイヌなのにネコの見た目なのでしょう」

「さあ」

「そもそもイヌを造る理由とは何でしょう」

「さあ」

「ワタクシの名はアダム。おそらく、アダムとイヴを造ろうとしたのに、なぜかイヌを造ろうとして、結果ネコになったと。意味がわかりません」

「にゃあ」

「ネコのデータもワタクシの中にはきちんと入っているのに。その謎も謎のままですね」

「ふみゃあ」

「というわけで、あなたはネコなのです」

「ふぅん」

「わかりましたか、イヌ」

「にゃあ」

「ではいきましょう」

「どこに」

「いきましょうというのは、そういう意味ではないのです」

「ふみゃあ」

「まぁ、いいでしょう」

「みゃあ、いいでしょう」

「イヌッ！」

「アダム！」

「まぁ、いいでしょう」

「みゃあ、いいでしょう」

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