lapis lazuli

モノクロの世界は

終わらないプロローグ 


最果てで手を振る

淡紅色の背中には届かない


こみ上げる懐かしさを

夜風は軽々と追い越した


目を閉じて時の流れを制御して


生まれゆくあなたは尊い希望


無機質な塔の傍らで

群青の空に祈りを


教えてほしいことは

本当は知りたくないこと


優しい詩に反発するのは

怖がりの思い過ごし


喜びも悲しみも

消えゆく運命さだめ


憎しみだけが震えて残る


拭おうとして

汚してしまった傷は

始まらないエピローグ


名前のない神様の仕業だって

だれもが知ってる


静止した焦燥が紡ぐ物語


動きだす世界の片隅で

呼吸を繰り返す


この星で僕もあなたも独りだ

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