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最終電車 飛び乗って

今日を反芻してみるよ


笑顔の回数なんて

カウントしないから安心しなよ


今のままで良かったはずなのに

世界一愚かな僕さ


名前を呼んでふと振り向いた

人懐っこい表情かおが好きだった


クールが標準仕様の君だから

あどけない仕草が際立つんです


心のファインダー覗いて

心のシャッター押して

心のフィルムに焼き付けて


その瞬間は永久保存版

劣化なんてさせないさ


だけど本当は怖いんです


衰えるのは僕の記憶なんです


アキバに走ってケーブルだとか

メモリだとかSSDだとか買い込んで


僕の安い心にプラグイン


外部出力できませんか

データ化できませんか

ついでにデジタル処理とか施せませんか


飛び交う妄想は切なる願い


そうこうしてたら乗り過ごしたよ


此処はどこですか

絶望の淵ですか

それは大げさですか


今の僕にはそれに近い世界なんです

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