8月14日@由緒正しい王国の国王の先祖

なんということだ、私のさらに先祖から子々孫々に至るまで我が王国の象徴として大切に受け継ぐべき秘宝の王冠を錬金釜に入れてしまうとは……。

しかも、その結果ただの毒消し草になってしまうとは嘆かわしや。

……しかし、王国を出てアルバイト先の宿屋で汗水たらして働くその姿には、不覚にも心を打たれてしまった。

なるほど、新しい時代を切り拓くというのはこういうことなのかも知れぬな。

私ら古い人間は、少々”物”や”過去”に縛られすぎるきらいがある……ということか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る