風
右を見れば他人が居て。
左を見て、家族が居て。
カナリヤが鳴き、雀は唄う。
気味が悪いと誰かが叫んだ。
匿う青は、地球を見ていた。
憧れは貴方であり、承認であり。
流れに任せた意思は、波に消えた。
曇天を晴らせば、満たされると思った。
何もかもが手遅れと知らず。
覚めたら、夜は更けていた。
灯りの無い
星空の下、はしゃぐ私は
苦痛から逃れたかった。
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