光あれ

ボケた目で、空はミルクを垂らしたコーヒーに見えた。

出社の二時間前には起きるはずが寝坊してしまい、後一時間しかない。

刻々と進んでいく。


何があったかは忘れつつあり、都合の良いように思い出になっていく。

当たり前の事が私に降り注ぎ、何処までも変わらない私は私のままで。


四年前の貴方は普段よりとても綺麗だった。


私は普段の貴方の事が忘れられない。

貴方は何処まで変わっただろうか。

でも、私はそこまで貴方の事を知らなかった。




社交辞令を会得していた貴方は

そういう事だったのだろう。



深く傷ついていく生活の中で、貴方からの傷は何もないと気付き、また私は思い出の中に潜るのかも知れない。


私はこんなに寒くて砂漠の砂の様な他人になりました。



貴方がとても幸せだったら、私は嫉妬するかもしれません。


貴方の中で、私は死んでいるでしょうか。

それでも私は子供のままかもしれません。


高度な温もりを求めた子供より



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