遠くの現実、身近な空想
栄養剤の空ビンが車内に散らかっている。
結露した窓が涙を流している。
FMラジオは電波が遠い。
理由がはっきりしている絶望。
携帯には着信が来ない。
私を縛るものはない。
背後が気になる運転席。
私が望むのは、普通を欲する事がない裕福で幸せな人生。
私は人間に生まれてしまった。
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