娼年


 娼年(2018)


 監督/脚本:三浦大輔

 主演:松坂桃李


 タイトルは少年と同音だけど、ショウの漢字が違う。それだけでどんな作品なのか伝わるし、想像力が掻き立てられる。タイトル秀逸すぎるやろ……。調べたところ、原作には続編があり、タイトルは『逝年』と言うそう。セイネン。だからそういうとこォ……!


 この映画は小説が原作で、舞台→映画と展開された作品。R18。


 バーで働く無気力な大学生のリョウが主人公。バイト先に客として訪れた女性・静香との出会いがきっかけで、リョウは娼夫の仕事を始めることになる。


 リョウを買う人にはいろいろな人がいた。


 夫婦生活が上手くいっていない人、性癖をさらけ出せない人、年齢やその他の理由でパートナーとセックスができない人。


 金銭を伴って行われるセックスに心が満たされるなんてありえないだろう、愛し合っている者同士でするべき行為だ、そうあるべきだと思っていた。だけど、こういったいろいろなケースを目の当たりにするうちに、セックスってなんだろう、と考える自分がいた。そこにはリョウが身体を通して自分を買った人を救っている姿があったから。


 枠構成(物語始めのシーンをラストで繰り返す構成)が用いられていて、綺麗にまとまってラストを迎えた印象があった。


 ええで。観ようか迷ってる人、とりあえず観よ。2時間弱あっという間に終わるで。


 娼年に対して「これはAVですね」というレビューがたくさんあるけれど、そうじゃないよな〜と自分の目で確かめて思った。レビューはあんまり当てにならない。と言いつつ、昨日Amazonでヒートブラシを買った決め手は評価☆5だったからでした。レビュー通り、楽にさらさらのストレートになった。いやはや……。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る