君の名前で僕を呼んで
君の名前で僕を呼んで(2017)
監督:ルカ・グァダニーノ
脚本:ジェームズ・アイヴォリー
主演:ティモシー・シャラメ(エリオ)
カテゴリ:恋愛
北イタリアの避暑地が舞台。17歳の少年・エリオの父親は考古学が専門の名門大学の教授で、毎年1名博士課程の学生をアシスタントとして別荘に招くことが恒例になっている。
今年招かれたのは社交的で好青年のオリヴァー。魅力的で周囲を惹きつけるオリヴァーを、エリオは敬遠していたが、次第にエリオも気持ちを抑えられなくなっていく。オリヴァーが滞在する6週間の、二人の恋模様を描いた苦くも甘い作品。
と言うと綺麗だけど、映画で見るとなかなかえげつない。
以下、個人的な感想。
原作の、エリオ視点のモノローグが素晴らしかったんだよなあ……。6週間という期限付きの切なさ、肉欲、距離感、好き避け、こっそり部屋に忍び込んでオリヴァーの水着を履くエリオの心境、女の子を取っ替え引っ替えするオリヴァーへの当てつけに、エリオは幼馴染の女の子と体の関係を持ったり……。
エリオ視点の一人称で展開される原作のモノローグ、語られる葛藤が私としては最高だったんだけど、映像ではモノローグは全カット、沈黙の密度が高すぎて、こちらまで伝わってこない感が否めませんでした。映像はとても綺麗だった!
少し物足りなさを感じたけれど、物語を締めくくるラストの一言、あれだけはとても良かった。
私は映画よりも原作をお勧めするけれど、原作を気に入ったなら映画を見るのも良いし、映画を観て物足りなさを感じた人にこそ原作を勧めて補完してほしいし……ちょっともどかしい。
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