ある日どこかで


ある日どこかで(1980) 1 アメリカ

d.ジュノー・シュウォーク

t.リチャード・マシスン

c.恋愛/SF


リチャード・コリアー(クリストファー・リーグ)

エリーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア)

ウィリアム・ロビンソン(クリストファー・プラマー)


……劇作家のリチャードは、滞在先のホテルに飾られていた若い女優・エリーズの写真に一目惚れをする。しかしその写真は70年前のもので、エリーズは8年前に亡くなっているという。熱情に動かされたリチャードは彼女について調べ上げ、老齢のエリーズの写真を見つける。

そこでリチャードは、8年前のエリーズの命日に彼女と出会っていたことを知る。老いた彼女は「戻ってきて」という言葉とともにリチャードに懐中時計を渡したのだ。



タイムリープものということで、伏線回収が自然で現実的で見事。目の前の出来事が伏線として潜み、後々効いてくるあの感じ。

BTFのようにタイムマシンがあるわけではないので、時間旅行に限りがあることにも納得。


時を越えた出会いと恋におちたふたりが描かれる中で、"ひとりの人間を心の底から愛するというのはどういうことなのか"本質的なものを見ることができる。生まれた時代の違うふたりの切なさがしっかり描かれている。


ラスト20分は駆け足だったけれど、ふたりの果ては観る人の恋愛観や恋愛歴によって印象が大きく変わるかもしれない。私は「こんな風に誰かを愛せたら素敵だな、」なんてことを思った。


劇中でラフマニノフの楽曲が使われていて、私は音楽に疎いのでなんとも言い難いんだけど、作品の感覚と合っていて素敵だった。


少しだけ劇中の言葉に触れると、

エリーズがマネージャー的存在のウィリアムにリチャードとの仲を反対されたとき

「仕事ではあなたに従うけれど、プライベートのことは私に干渉しないで」と言う。

すごく良かった。私も同じこと思ってた。

割と何事もビジネスライクに行きたいよね。


ふたりがとにかくお美しかったです。

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