グッド・ウィル・ハンティング
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997) 1
d.ガス・ヴァン・サント
t.マット・デイモン/ベン・アフレック
c.ヒューマンドラマ/自主映画
マット・デイモン(ウィル・ハンティング)
ロビン・ウィリアムズ(ショーン)
ベン・アフレック(チャック)
ミニー・ドライヴァー(スカイラー)
……超天才的な頭脳を持っているがそれを生かせる境遇になく、自らの過去に苦しみながらツッパった生活を送るウィル。彼は自らの素行不良が原因の裁判で自己弁護してしまえるほど頭脳明晰。ある日、掃除のバイト先の大学で出された数学の超難問を解いたことから、ウィルの世界が変わる。
数学教授、カウンセラーのショーン、恋人のスカイラー、親友のチャック。イイ。
以下、ネタバレあり。めっちゃ良かった。
登場人物に内臓が詰まってる。その身体でずっと生きてきた真実がこの人たちにはあると信じられた。
リアリティって言葉が妥当なんだろうけど、そう言うとなんだか実際は虚構であることを認めているような気がしてしまう。違う違う。虚構じゃない。
(語弊を覚悟で書きましたが、人様がリアリティという言葉を使ってらっしゃるのは全然オッケーなんです。ただ、自分が口にした途端にそういう風に思えてしまう。偏屈でスイマセン。)で、それはこの作品には相応しくないと思った。だから内臓だなんてややこしい
言い回しになった。
関係無いっちゃ無いんだけどね
私には高2の夏頃から今も続けている事があって、その先生が臨床心理、音響心理学に通じている人なんですね。物事を習うのと同じくらいかそれ以上に心の方の大切なことを教えてもらった。何度救われたことかわからない。先生のことは尊敬しているし、第2の親だと思っている。第2の親だなんて最初っから思っていたわけではなかった。レッスン中に心の話を持ち出されて反発することもあった。だからよくわかる、こういう関係を築くのにはとても時間がかかること。
そして、私はスカイラーと似た状況になったこともある。どんなに慈しんでいても相手に「救いたいの」と言って歩み寄るのは悪手なんだよね。本心だとしても傲慢なものになってしまうの。口にした途端安くなってしまうアレ、どうすればいいんだろうね。時間がかかることなんてよくわかっているのに、そんな風にしかできなかった。でもそんな風に心から人を愛せるスカイラーは素敵だった。私は愚かだった。
なんせその辺で感情移入しすぎて、「すごいリアルなお芝居だね〜〜!」 なんてことは言えなくなった。これは真実です。お芝居は人生の真実を伝えるもの。だからリアリティっていうよりリアル。リアルを観ました。
ウィルを中心にして、それぞれの人物の人生の真実を観ました。最高でした。
これは救済と旅立ちのお話だと思う。
俳優の表情を一瞬も見逃すまいと画面に釘付けになった。面白かった。とても良かった。
自主製作だからこそ生まれた良さなんだと思う。大好きな映画になった。
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