第684話 キャンプ地、最後の朝

―――――――――――――――キャンプ場



 テントの方へと戻ってきた悠一たちはまず、涼孤たちに頼まれたアイリスを起こすことをしようとアイリスの寝ているテントの方へ足を運び悠一がテントを開くと。

そこには寝ぼけた表情を浮かべた着替え途中のアイリスの姿があり、悠一とアイリスの目と目が合う瞬間にアイリスは状況から顔を赤く染め上げ咆えた。




「きゃぁぁあぁぁぁ!!!!見ないでぇえぇぇぇ!!!」

「えっと・・・そのごめ・・・・」

「何があったのって・・・げぇ!?悠一はこっちに来て!!!

由里はアイリスを頼める??私は悠一に何があったか聞くからさ?」

「わ、わかった。

アイリスちゃん・・・大丈夫だった?悠一君ってば声もかけずに急に飛び込んじゃって・・・本当にごめんなさい。」

下着姿のアイリスは体を小さくうずめて隠れるようにしており、それを由里は悠一の代わりに謝罪をし落ち着かせると。

まずは着替えを済ませて話を聞くと言って着替えに入る頃、悠一の方では何故か耀子に尋問をされていた。




「で?アイリスの下着をガン見してたって事でいいんだよね!?そうだよね!?そうでしょ!!だって悠一はずっとアイリスから目を離そうとしてなかったもんね!!

それにさ!!昨日の写真だって全然評価が薄いしもしかして悠一はアイリスの事が・・・・」

「そう言うのじゃなくって・・・ただ目を見て謝りたかっただけなんだが。

まさか寝てるって聞かされたテントの中で着替えてるなんて想像もしてなかったんだ。

ただそうだな・・・俺の不注意で悪かったと思ってる。」

「悠一君がこう言ってるけど・・・・アイリスちゃんはどう??

許してあげられそうかな??それともまだ許せない・・・・かな??」

「急に入って来てビックリしちゃって・・・・でも、レディーのいるテントに声もかけずに入るなんて悠一はマナーにかけてるわよ??

もう少し女性に対して気を使ってくれないと駄目よ。」

耀子に色々な方面からの言葉をかけられ謝罪をしている最中に由里とアイリスが現れると、先程の叫び声もウソのように落ち着きを取り戻し悠一にマナーを大切にするようにと語るとアイリスは悠一を許し洗い場の方へと行くと言って消えると。

悠一たちはその後姿を見送り話を切り替えるようにして飯盒を仕掛けようと口に出すと。

由里は色々と気になったのか悠一に詰め寄り、こんどからは注意するようにと言うと悠一はその言葉に苦い顔をしながら答えると由里はさらに強く返し。

今度はしっかりと注意をするからと言って言い返すと由里は半信半疑な目を浮かべながら受け入れ飯盒の準備を行い始めた。




「よししょっと・・・後は火の調整をしながら米が炊けるのを待つばかりだね。

それに・・・涼孤さんたちの作る卵焼きがすっごく美味そうなんだけど・・・つまみ食いしてもいいかにゃ??」

「いや、それは止めておいた方がいいんじゃないか??

コトハに掴まるとリアルよりもグロリアで大変な目に合うかもしれないしな。」

「私の事を悪く言うのはどの2かしらね??

それにつまみ食いは厳重に処罰するからしない事をお勧めするわよ。

――――――――――あと・・・グロリアが楽しみね?」

「あはは・・・2人とも今後はあまりそう言う事を言わない方がいいね。

――――――――あ、飯盒がグツグツ言ってるよ!!」

コトハの言葉に悠一と耀子は目の前が真っ白になっており・・・・グロリアでどんな目に合わされるのかと想像しながら由里の言葉に反応し飯盒の作業に入り。

何とか飯盒で炊き上げると涼孤はそれを持ってきてくれと言い。

悠一たちは飯盒を持ってやって来るとそこには朝食にふさわしいものがズラリと並んでおり、ご飯を盛りつけて悠一たちは朝食を口にし・・・食べ終わった後の事について食べながらの話し合いが始まった。

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