第535話 キャンプの準備!!

―――――――――――――――――学校:昼休み



 キャレットの件やサマーグリフォンでの息抜きを終えて解散し・・・場所が移り学校昼休み、屋上で昼食を食べるために悠一たち3人は由里達の待つ屋上に向かい合流すると同時に耀子はすごい勢いでため息を吐き散らしていた。



「ど、どうしたの??いつもお昼の時間は元気な耀子がため息なんて・・・何かあったの??」

「そうね・・・テスト勉強をしてたのだけれど耀子だけ点数があまり良くなかったのよ。

それでも赤点や夏休みの特別授業のお誘いは来てないから大丈夫だとは思うけれど。」

「こんなはずじゃなかったんだよ!?私だってそりゃあれだけやってら大丈夫だろうって思って喜びもするじゃん!?ゲームも禁止してたしそのまま寝てテストに挑んだらこのザマだったんだよ!!

あぁ・・・また母さんに怒られちゃう・・・・どうしよう・・・」

「それは災難だったな・・・・だが、次のテストでいい点を取ればいいだけだ。

今回のテストで最後というわけでもないからな。

そんな事よりも早く昼食を食べつつキャンプの話をしようじゃないか。」

「そうだな、コッチでの時間も大切にしないとだな。」

悠一たちは弁当を開いて食べ始め・・・耀子のテストでの慰めは程々に行ってから本題の数日後に控えたキャンプの件に変わり。

キャンプの話になると耀子は目の色をカッと変えてノリノリで語り出した。



「でさでさ~~そこのキャンプ地ってさ。

川があって泳げるらしいんだけどさ?みんなっしょ??

それにさぁ・・・・悠一にアピールするチャンスじゃね??」

「何で私にコソコソ話しかけてるのか知らないけれど・・・

川があるのなら私は気分転換に入るのもいいと思うわよ。

別に・・・他の事に興味があるとかそう言うのじゃないから・・・」

「いいね、川で水遊び。

予定してる日は天気で暑くなるらしいから私も水着を持って行くよ。

悠一君はどうするの??もちろん泳ぐよね??」

「え、いや・・・どうだろうな・・・・俺はほどほどにかな・・・あはは。」

「私も日々の運動不足を解消するために遊ぼうかな。

たまには自然の中で目一杯羽を広げるのも悪くはないだろうしな。」

耀子の話からキャンプにある川で泳いだりして楽しむこととなり。

悠一は気乗りしない返事をして返し弁当を食べてると、耀子はキャンプ場で食べるカレーの味を想像しつつご飯を食べ・・・他に何か作らないのかと問うた。



「そうだな・・・実際カレーだけじゃ足りないかもしれないな。

悠一もたくさん食べるかもしれないし・・・そうだ、バーベキューでもするのはどうだ??

機材ならキャンプ場で借りられるし食材だけだからそこまで邪魔にならないだろ?

―――――――どうだろう??」

「いいね!!そうこなくっちゃ!!

私もキャンプと言えばバーベキューじゃないかと思ってたんだよねぇ~~

うんうん・・・さぁ役者は揃った!!あとは準備とテストの結果だけだ!!!」

「そのテストの結果がとんでもなく重要なのだけれど・・・

本当に大丈夫なのかしら??あともあるのよ??」

「三者面談か・・・」

「悠一君・・・ごめん・・・話が盛り上がって軽率だったね・・・」

由里はコトハにシーっとジェスチャーして誤魔化すようにすると。

悠一は平気だと言って涼孤の手を掴みながら家族ならいると語り。

その手を握られた涼孤は嬉しさからか頭から湯気を出してしまい、由里達に距離を取らされると涼孤は深呼吸して落ち着き・・・再び昼食へ戻り――――――



「と、とりあえずだ!!キャンプ場ではハメを外しすぎない程度に楽しもう。

悠一はできる限り私の目の届く範囲にいること!!!

食事やテントはみんなで協力してやること以上だ。」

「俺は異議なしだ。

あまり役に立つかはわからないけどさ頑張る。」

「大丈夫だよ、私たちみんなでやるんだから・・・・

だから悠一君が失敗しても私たちがフォローするし私たちが失敗しちゃったら悠一君がカバーしてくれたらいいからね。」

「そうね・・・それと悠一・・・さっきの件は謝っておくわ。

不用意な発言をして悠一たちを傷つけたかもしれない・・・ごめんなさい。」

「コトハ・・・大丈夫みたいだし頭を上げて見てみなよ。

2人は色々な意味で強いよ・・・本当にね。

それにさ・・・今日の帰りにはメインイベントが待ってるんだからしょぼくれたまま来たら駄目だぜ??」

耀子はコトハに肩を組みながら語るが・・・予鈴が鳴ると同時に全員が慌てて行動し、荷物をまとめて放課後校門前に集合となってクラス消え。

午後の授業でテストを受け取ってから校門前に移動し合流すると耀子の言うメインイベントの為にデパートへと向かった。



「で、どうしてデパートに来たのか教えてくれるかしら??」

「そりゃモチロンキャンプの買い出しをするために決まってんじゃん!!!

コトハはノリが悪いなぁ・・・もっとテンションアゲアゲで行かないとダメだよ??」

「このテンションの上がりよう・・・午後のテストは成績よかったんだ・・・・」

「わかるか??耀子の得意科目でコトハを1点差で抜いてからずっと上機嫌なんだ。

それをコトハはあまりうれしく思ってないみたいでさ・・・あはは・・・」

「見てわかるとも・・・耀子の絡みのほとんどをコトハが拒否しているからな。

あそこまでテンションが上がるとは・・・午前中のテストとのギャップもあってこっちは驚きだが元気になってくれてよかった。

それで・・・ここには何の買い出しをするんだ??」

涼孤は耀子に質問をすると・・・カレーやバーベキューの食材を買いに来たと語り。

耀子の母情報ではデパートの肉や野菜は新鮮なものが多くて安いと評判でという事から来たそうで・・・・

気が付けば耀子はカートにかごを乗せて準備OKと悠一の腕を掴んで移動し。

それを追うかのようにして涼孤たちも移動し始めていた――――――――

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