第441話 地下施設潜入:①
―――――――――――――プライベートホーム
ブラックアクアリーゼが製造されている地下施設の画像を元にユリハ達はち密な侵入経路と方法を計画していると。
さらにキャレットから追加の情報が送られてきており・・・・
その内容は他の仲間に言わないようにという内容であったが。
時すでに遅しと・・・すでに情報はユリハ達に知られてしまっていると返信するとすぐに返事が返ってきており、その内容からムクロはユリハやこの話を聞いたメンバーを連れてキャレットたちのいるラボに向かった。
「やぁ~ご足労ありがとう・・・本当にムクロ君は口が軽いんだからぁ!!!アッハッハ!!!本当に機密事項って先に書いてあったでしょ!知られてしまった以上は話すけどユリハ達・・・この話を他のプレイヤーや掲示板等に口外でもしたらアカウント停止は免れないから気をつけて。
っと、脅したところで本題に入るわよ??
まずは・・・画像と詳細には目を通してもらったと思うけど。
施設は厳重な守りと警備が敷かれているわ。
監視する者から鎮圧する者までぞろぞろしているの。
その中に私たちの情報操作部のモノが隠密行動をして取得したのがこの情報なのだけれど・・・・驚かないで見て欲しい。」
「こ、コレは・・・・これ全部がブラックアクアリーゼなのか??
にしてもこんなにも大量に生産できる施設って言った中級層にある古代技術施設αケージか?」
「なるほど・・・それなら隠れ蓑にもなるし技術工具も揃っているから面倒な改造も必要じゃないわね。
でも・・・それなら1つ問題があるわよ?
あの地域は毒素が高くて周期的に毒の治まる時期にしか侵入できないはずよ?
あぁ・・・そう言う事ね・・・・中にいる作業員も警備しているのも全部プレイヤーでも何でもない機械人間って言う事ね。」
エリエントの的確な言葉にキャレットはコクリと頷き。
行動を開始しようにも時間の制限があると言う事から多数の人間で行くことは好ましくないと言う事から少数で潜入し・・・とある作業をすることを命じられて奥のラボ室に移動すると・・・・・
「これを仕掛けて来てもらいたいの。
この時限式起動式爆雷弾があれば施設にいる機械人間も施設の動きも停止して電磁パルスによって二度と使えなくできるのだけれど・・・・荷が重いのなら降りてもいいのだけれど。
ムクロ君・・・それにユリハさんたちはこの作戦に危険があるとわかって参加すると言う事でいいの??」
「ハイ!!私はムクロ君だけに危険なことをさせたくないのもあるけど・・・・大切な人が自分たちの為に傷つくのを黙って見てもいられないから・・・私はムクロ君と一緒に任務に参加します!!」
「ユリハ・・・ありがとう。」
「ちょっとちょっとぉ~~ナニ2人だけでいい雰囲気になっちゃてるわけ??
私たちも参加するに決まってんじゃん・・・・だから~~2人ともイチャイチャはまた今度ね~~は~い離れて離れて~~」
「というわけで私たち全員ムクロと共に作戦に出るつもりなのだが。
どうやって少数メンバーを選出して行動するんだ?
施設周辺の毒素に行動スピードがあって動きに無駄のない潜入に特化したチームの作成・・・・コレは選出に時間がかかりそうだと思うのだが・・・・」
「そうでもないわ。
キャレットもなんだか選出しているような表情をしているのだから聞かせてもらおうかしらね???
どうなの??キャレットの選出メンバーを聞かせて頂戴。」
エリエントはすでにメンバー選出を終えているのではと質問交じりの問いをキャレットに投げつけると。
キャレットはニヤリと笑いエリエントには敵わないと頭をかきながらとあるファイルをテーブルに滑らせていた。
「そう、そう言う事・・・ムクロ、それにユリハ、ミスト・・・そしてユキシロ。
その4人が施設に侵入して作戦行動をする選抜メンバーだそうよ。
あなたたちのデータから作戦行動の内容まで全て書かれているわ。
で、問題なのが・・・・いつ結構するかなのだけれど・・・・」
「それはすでに分かっている事だと思うけど。
私たち国に任せられた組織はゲームプレイヤーの安全と悪と認めた者に対して力を遺憾なく発揮する組織なのよね。
だから女神に申請をとっておいたから・・・
これから26分後には毒が消失するようには女神が設定を変えるからそのスキに行動してもらいたいわけなの。
本当はフェアに行動したいと思っているムクロ君たちに悪いけど私たちも仕事であり他のプレイヤーを守る義務があるの。
だから今回の不満や責任は私たちに任せてくれて構わないから。」
「で、ご主人様はこれだけ言われていますがどうなさるおつもりですか?
私たちは作戦メンバーに入れませんでしたがご主人様はきっちりと指名されております。
ですが、私はご主人様のしたいように行動することをお勧めいたします。」
「いや、レイ・・・俺はすでにここに来た時点で覚悟して来ていた。
だからキャレット・・・俺はこの作戦に参加するぜ。
国がどうとかは大きな話すぎて分からないけど他のプレイヤーの手にアレが渡るのは何としてでも止めたいから。」
「ムクロ君・・・・そうだね・・・何としてでもあの黒い液体ブラックアクアリーゼを消滅させないとだね!!!
作戦に参加するのならすぐに用意をしないと!!!」
「のじゃ!!今回はしっかりと主殿たちの作戦を聞いてから行動するのじゃ!!」
「よし、ユキシロも冷静だから装備を整え次第作戦行動できるようにフィールドで待機しておこう。」
ミストの言葉に賛成したムクロたちはキャレットから時限爆弾と念のためのアイテムセットを受け取ってホームに戻りアイテムや装備の準備を行い。
指定されていた場所で待機していると・・・・・
――――――――――中級層:古代技術施設αケージ
「そろそろ毒が消滅するからさっき渡したアイテムの解毒薬を飲んでおいて。
これは毒が再開されたとしても即死を免れる特製品だから。
あと・・・各自が持っている時限爆弾はその爆弾からある程度の距離を取るとタイマーが作動する仕組みだから設置したらすぐに退出する事・・・それが作戦行動の全容よ。
向かってくるてきは全て排除か逃げるかしてね。
それじゃ・・・・作戦開始!!!」
キャレットの説明を聞き終えると同時に目の前に散布されていた毒のキリが消失し。
ムクロたちはその奥に見える施設の奥にあるブラックアクアリーゼを探しに潜入を開始した。
「中は意外と静かだね・・・・んん!?」
「シッ・・・・ユキシロとミストも停止だ・・・・
あそこに偵察用のセンサーボットと見張りの機械人間がいるだろ??
アレを何とかしないとだから・・・・これを使う。」
「のじゃ??ダガー??主殿・・・・それでは致命傷にならないのではないかのぉ??」
「いや、ムクロができると言ったんだ・・・きっと何かを仕込んでいるのだろう。
私たちはムクロが集中している間の目になる必要があるから他に何か変ったことがないか目を凝らして観察だ。」
ミストの言葉にユリハたちはコクリと頷き、辺りを警戒しつつ見渡していると。
ムクロは2本のダガーを機械人間とボットに向けて投げつけると・・・頭にクリティカルヒットしており2体は消滅していた。
「さすがムクロだな。
後方に異常なしだ・・・ユリハ達はどうだ?」
「左側異常なしだよ。
物音を出さずに対処する隠密行動と物理特化のムクロ君だからできる技だね。」
「ぬぬぅ・・・右側異常なしなのじゃ。
―――――――――つまりはこのまま前進かのぉ??」
ユキシロの言葉にムクロは静かに前進するとジェスチャー交じりで答え。
ユリハ達もムクロの後を追いかけるように静かに移動しさらに奥へと向かって行くのであった――――――――――
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