ウソの忍者と海外を夢みる少女

高校二年生のミサキは、

海外旅行のパンフレットや風景写真集を眺めて、海外の空想に浸るのが趣味だ。

読めもしない英字新聞などをインテリアとしてありがたがるような。


ある日、ミサキの所属する『国際交流部』が廃部を言い渡されてしまう。

ちゃんとした活動記録がないのが原因だ。


ミサキは、廃部を阻止するために、

イタリア人留学生、ルチアーノを部員に加えることで、

『グローバルな文化交流』をしていると主張しようとする。


勧誘にルチアーノは興味を示さない。

ルチアーノは日本にきて忍者のことを学びたかったのだ。

それを知ったミサキは、

『国際交流部とは仮の姿で、実は忍者の伝統を絶やさないように受け継ぐ部活』と偽って入部させる。


おかげで廃部を免れるが、

代わりにルチアーノを満足させるため、ありもしない"忍者の伝統"を彼に教えるハメになってしまうのだった。


海外への強い憧れがあったミサキは、

ルチアーノに折り紙や習字、(忍者の秘薬といつわった)梅干しなどの日本の文化を教えることによって、

日本の文化の良さを再発見し、日本の文化にも目を向けていく。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る