アイデア・短編集用のネタ

ラーメンにおける居飛車と振り飛車

将棋の指し方とラーメンの食べ方は似ている。

まずは将棋の話である。

将棋の戦法は大きく分けて2つある。

居飛車と振り飛車だ。

将棋でいちばん強い駒は飛車である。

その飛車を使う位置によって戦法が2つに分かれるのだ。

ここでラーメンの話に移る。

ラーメンでいちばん強い具は、チャーシューである。

つまり、ラーメンにおけるチャーシューは、将棋にとって飛車である。

将棋の戦法には居飛車と振り飛車がある。

ラーメンの食べ方にも、居チャーシューと振りチャーシューがあるのだ。

振りチャーシューというのは、最初にチャーシューを食べる戦法で、長所はいちばん腹が減ってるときに脂っこくて味のくどいチャーシューを食べるのは最高に美味い。短所は中盤〜後半にチャーシューで口のなかを変えることができないということだ。

反対に、居チャーシューというのは、チャーシューを後にとっておく食べ方だ。長所は麺に飽きたときに口のなかの味を変えられること。短所は、脂っこくて味がくどいチャーシューを後半に食べようとして腹がふくれてきてくどくて食べられなくなるという点が挙げられる。

というわけで、ラーメンの食べ方には居チャーシューと振りチャーシューという2種類の戦法がある。

家系ラーメンを食べるときは、個人的に、振りチャーシューをオススメしたい。

なぜなら、後半の味変はごはんですればいいからだ。スープがくどいのでチャーシューを残しておくとしんどくなりやすくもある。

以上、将棋の定跡を学びながら、ラーメンを食べていたら気づいたことであった。

2017/4/27引導