懐かしい温もり

わたしの記憶にうずくまった

ちいさな身体をそっと撫でる

手のひらを伝う湯気のような温もり

たよりなくそよぐ産毛の髪

立ち上るミルクの匂い


握りしめた手のひらの中には

夢が詰まっているんだよと

誰かが教えてくれたよね

その手を開いてこぼれた夢を

拾い集めるために生きるんだって


あなたの夢はなんだったのだろう

もう、それを知ることは叶わないけど


あなたの命をわたしに刻んで

わたしは、夢を追いかけていく


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