武術家


朧月おぼろづき啓造けいぞう

■2008年

■朧月流槍術そうじゅつの継承者であり、朧夜堂ろうよどうという骨董品店を営む。武術家としての腕はあまり語られてはいないが、きちんと修めている。

朧月おぼろづき咲真さくまが一人娘。

■骨董品を扱うためか、音頤おとがい機関や武術家との繋がりが深い。




雨天うてんあきら

■2010年

■雨天流武術の継承者にして、雨天しずかに唯一認められた男。早い段階で雨天家を出て、好き勝手に生きていた。軍属前には刀を二振り作っている。武術家として生きてはいなかったが、それでも、彼は武術家だった。

■息子に雨天あかつき

■息子が生まれ、妻を亡くしてから、軍部へ出向する。とはいえ、軍人になったというよりも、その実力を見込まれて権限を与えられた状況に限りなく近い。彼がいたことで、エルムはかなり楽をした。




雨天うてんあかつき

■2039年

■雨天流武術の継承者。若い頃は口下手だが実力を有しており、同年代では頭一つ飛び抜けた武術家であった。しかし、友人を己の手で殺めたあと、より実践的な戦場を駆け回り、更にその実力に磨きをかけた。

■父親は雨天あきら小波さざなみ翔花しょうかとの間に鷺城さぎしろ鷺花さぎか、雨天紫花しかの娘と息子がいる。

■世界崩壊後は封印、隔離されたまま生きてきたが、翔花の死と共に長い眠りに入る。起きたのは空歴338年前後。その頃には落ち着いた物腰と共に、武術家の体現者として存在した。本当の名は雨天うてん降卯こうう紅月あかつき。天魔涙眼るいがんと同化した。




雨天うてんしずか

■2039年

■雨天流武術を作った人物。語られるのは前歴から。見た目は老人であるものの、人の尺度では計り切れないほど長く生きている。天魔百眼ひゃくがんとの同化から、本質が妖魔に近く、だが人であるため、寿命で死ぬことがほぼないような状態を続けた。

■本当の名は雨天うてん露浬つゆり静香しずか




都鳥みやこどりりょう

■2039年

■都鳥流小太刀二刀術を扱う武術家。本名は都鳥涼刃すずは水良みずよし。半人半妖として生まれ、長く生きられないことを知り、それでも武術家で在ろうとしたことを評価しつつも、仲間たちは、それでもと否定をしたかった。

かがみ華花はなかとの間に娘、都鳥りんがいる。

■妖魔堕ちが決定的になったのが鷺ノ宮事件。最後の最期、友人である雨天暁の手によって終止符が打たれた。それこそが最高の手向けであり、ただ勝ちたかったと、その人生を終えた。




朧月おぼろづき咲真さくま

■2039年

■朧月槍術の継承者。男の名と勘違いされるが、れっきとした女性。三大意味の魔法師の一人、意味名の使役ネイムトゥ・ロジック。意味を常に補足してしまうため、両目を封印してアイウェアでそれを隠している。

数知かずち一二三ひふみとの間に、娘の朧月無花果いちじくがいる。

■本来は一二三が担っていた法則であったが、一二三が存在を消されたため、咲真が担うことになった。両目を封じなくてはならなかったのは、そういった経緯があるから。娘が生まれてから、再び槍を手にした。




五木いつきしのぶ

■2039年

■五木一透いっとう流の継承者。五木神社の神主として、若いながらも従事するが、草去更の一件で制約から解き放たれ、天魔九尾ここのおと共に自由を得る。頭の回転が早く、並列思考を得意とする。

一ノ瀬いちのせ二ノ葉にのはとの間に、息子の五木裏生りき、娘の一ノ瀬聖園みそのがいる。

■VV-iP学園の理事長であり、結界の要である重要な存在であった。長く刀を置いており、刀も息子に与えたが、しかし、世界崩壊の際には息子から刀を返される。最初から最後まで、刀を置いても五木一透流の武術家であった。




一ノ瀬いちのせ瀬菜せな

■2039年

■一ノ瀬流小太刀一刀術を継承している。五木の領域から脱したあと、蒼凰そうおう蓮華れんかと共に生きる。表舞台には基本的に立たない。

■蒼凰蓮華との間に、娘の蒼凰連理れんりがいる。




如月きさらぎ槻寝つきね

■2040年

■初代キツネ。武術家ではないが、体術を練り上げた人物。しかしその在り様は戦闘技術というよりも、相手を騙すことに特化した体術。既に武術家と対峙して平然と生き残るため、武術の一旦として認めてしまっても構わない。イヅナの育成に関しては、ほとんど遊びであった。

■妻は美登里みどり、娘はよう

■かつて雨天うてんあきら、ジニー、転寝うたたねじゅくが遊んでいた頃、槻寝もまた関わりを持っていた。もっとも、彼ら三人にしてみれば、憧れの存在だった。




神鳳かみとり雪人ゆきと

■2041年

■鷺ノ宮事件にて、全てを飲み込んで時間を渡った。神鳳流柔術の使い手にして、空間移動を可能とする魔法師。おおよそ十年後に再び現実へと戻る。その先、世界崩壊時には、己の存在のいびつさを自覚していたが故に、風龍エイクネスとなるため、己を柱とした。




中原なかはら陽炎かげろう

■2041年

■中原流薙刀術の継承者だが、実家を出て暮らすようになってから、基本的に薙刀は持たないようにしていた。何故ならば、薙刀だけでは何も通用しない現実を見たからだ。狩人の知り合いも多く、多少の影響を受けた。

■妻、たちばななな。娘、橘よん




久我山くがやま紫月しづき

■2041年

■久我山流糸術しじゅつの継承者。幼少期から各地を出歩いていたため、独特の方便が混じった言葉を使う。武術家としてはかなりの実力者であり、学生時代からもう雨天うてんの師事を受けていた。朧月おぼろづき咲真さくまの侍女をしていたことも。久我山の旅館の女将。

■旦那、梅沢うめざわ和幸かずゆき。娘、梅沢なごみ。息子、久我山ちがや




雨天うてん紫花しか

■2049年

■雨天流武術を扱う。どういうわけか、花ノ宮はなのみや紫陽花あじさいに、いたく気に入られている。武術の腕前としては、同期の中では飛び抜けているが、全体を見ればそれほどでもない現実に、迷いも抱いている。

■父、雨天あかつき。母、小波さざなみ翔花しょうか。姉、鷺城さぎしろ鷺花さぎか




久我山くがやまちがや

■2054年

■久我山流糸術しじゅつを扱う。棺桶屋の傭兵に入り、そこを抜けてからランスに所属。基礎はおざなりだが経験は多く、逆手順を踏んだ。しかし、同世代の中では上の方の実力者になる。槍としては第二世代に該当する。

■父、梅沢うめざわ和幸かずゆき。母、久我山紫月しづき。姉、梅沢なごみ。




ひづめ花楓かえで

■2055年

■蹄流針術しんじゅつの継承者。本質的にはギャンブル好きで、命を賭した勝負を好む。天魔かくもまた、その本質がある故に、共に在る。名前や、柔らかい物腰から初見で女性と間違われることもあるが、男。武術家の領域からは早い段階で外に出て、社会経験を学ぶが、基礎を疎かにしてはいない。




都鳥みやこどりひや

■2058年

■都鳥流小太刀二刀術の体現者。語られるのは前歴より、見た目は老人だが天魔鏡娘きょうこと同化しており、雨天しずかと同様の時間を過ごしている。冷静であり、感情そのものもあまり表に出さない性格だが、戦闘を好んでいる。

■本当の名は都鳥みやこどりかがみ冷禍れいか。名付け親は静である。




朧月おぼろづき無花果いちじく

■2058年

■朧月流槍術そうじゅつを扱う。一言で表せば頑固者。自分のことをせつと称する女性。

■父、数知かずち一二三ひふみ。母、朧月おぼろづき咲真さくま




久々津くぐつ鞠絵まりえ

■2058年

■裏糸術と呼ばれる久々津流糸術の継承者。普段は久々津玖倶くぐと呼ばれる男の人形を操って生活している。二村にむらひとしとは昔からの知り合い。




■ミヤコ・楠木くすのき

■空歴381年

■楠木流抜刀術を身に着けた女。楠木が一刀、村時雨むらしぐれを持つ。リウラクタと旅をしていたが、進む先が違うと悟った時、お互いに振り返らず背を向けて歩き続けた。最終的には雨天うてんあかつきことレーグネンに教わる。

■旦那、ジェイ・リエール。娘、イザミ・楠木。息子、リンドウ・リエール。

■妖魔の血が流れているため、加齢における外見の変化が一切なかった。しかし、人の尺度でしか生きられず、寿命もまた、人と同じであった。




■イザミ・楠木くすのき

■空歴417年

■リウラクタの名を冠した刀をいた楠木の武術家。幼少期から能動的な性格で、何事にも首を突っ込むが、それを弟に制止されることも多く、ある意味で弟に頭が上がらない。空歴において浮遊大陸に足を踏み入れることもできた。

■旦那、コウノ・朝霧。娘、コノミ・タマモ。弟、リンドウ・リエール。




■キツネビ■

■空歴424年

■キツネと呼ばれる体術を継承する女。リンドウと行動を共にしていた時期がある。キャラを多少作っているが、慌てるとすぐ素が出る。




■オボロ・ロンデナンド■

■空歴441年

■幼少期に槍使いシン・チェンに拾われ、シャヴァ王国軍に所属し、一番槍と呼ばれた。レーグネンと出逢ってから軍を抜け、槍と共に生きることを決める。槍の武術家と呼んでも差し支えない実力を有した。




■フジカ■

■空歴450年

■イザミ・楠木くすのきの手ほどきを受け、リウラクタと呼ばれる刀を継承した二代目。しかし抜刀術ではなく、本来は五木いつきが扱った一透流いっとうりゅうを修める。




畑中はたなか藍子あいこ

■鷺城鷺花の教育方針

■学園で研究科に所属しており、研究ばかりして生活しようと野望を抱いていたところを、鷺城鷺花に拾われる。次第に口が悪くなり、小太刀二刀を教わった。術式の研究は当然のこと、体術はかなりのレベル。仲間内のいじられ役であり、よく引き合いに出される。

■旦那、藤崎ふじさきデディ。娘、リコ。




楠木くすのき音琴ねこと

■海上都市ヨルノクニ

■楠木流抜刀術を学ぶ。兄の知り合いがいろいろと訪問して、良い刺激を受けた。武術に全てを傾ける熱情を持つ努力家。




都築つづき寿人ひさと

■海上都市ヨルノクニ

■学園の学生会長。元統括室であり、棍を置いて久しいが、都築流棍術こんじゅつを扱う。愛煙家。楠木くすのき明松かがりとは昔からの付き合いがあって、交友もある。



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