第74話 スイッチを蒔く者

日本各地で起きている、モンスターの出現事件。


「ハッハッハ!青森の平和はこの私、キャプテン・アオモリが守るっ!!」


青森県は竜飛岬の沖合の海上に出現した、巨大なイカの怪物と郷土の守護者

キャプテン・アオモリが戦っていた。


牛若丸の八艘飛びとばかりにイカの触手を飛び移りながら、キャプテン・アオモリ

が巨大なイカの本体を殴る!!殴る!!


イカの弾力もなんのその!! 


スタミナも超人なキャプテン・アオモリのパンチが遂に、巨大なイカをKOした!!


「・・・・・馬鹿な!!このモンスターなら奴を倒せるって大枚はたいたのに!!」

キャプテン・アオモリと巨大イカの対決を、ドローンを使ってアジトでモニタリング

していた函館のヴィラン組織「ノーススター」のドンが吠える!!


そして、何やら手にしていた押しボタンの付いたおもちゃを床に叩き付けようと

した時ノーススターのドンの心臓が体内で爆発し謎の押しボタン付きのおもちゃは

砂となって消えた。


所変わって、どこかの研究室のような場所ではダークエルフ

としか言いようの無い白衣の男がテレビを見ながら笑っていた。

「く~くっく!!馬鹿な現地人の悪党め、まんまと騙されおった♪」


見た目は20代に見える、赤い丸めがねをかけた白髪のダークエルフは

ノーススターのドンが持っていた物と似たスイッチがぎっしりつまった

ジュラルミンケースを見て笑う。

「私の開発した召喚スイッチの中でもクラーケンスイッチなど、Cランク品よ!!」

ケースにはCから順にB、A、S、SSRとランク別に分類されていた。


それぞれのスイッチには、モンスターの絵が描かれている。


ダークエルフはニヤニヤと邪悪な笑みを浮かべながら

「さ~て、次はこのスイッチを何処のヴィランに売りつけてやろうか?

一般人にばら撒いて実験するのも良いかもな?」

と言い無地無色のブランク体のスイッチを弄ぶのであった。












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