ありえない日常の中で...

@Ririi

第1話 ありえない制度

 私、稲川友美 今年から中学2年生。美阪中学校に通ってます。

美阪中学校は私立中学校で良いところは、とにかく授業の進みが早いこと。中1の終わりにはもう中2の授業に入ってるし...なんでこんなに早いかというとそれは大学受験のため。美阪中学校は美阪高校に繋がっていて美阪中学校を卒業したらそのままみんな美阪高校に入る。私もそのつもりでいる。他の高校に行きたいけど頭悪いし。


?「おはよー友美っ」


友美「おはよ 菜花」


彼女は森崎菜花(もりさき ななか)、1年の頃から仲が良くて私の大好きな親友。


菜花「今年も同じクラスがいいよね」


友美「うん」


今日は始業式。2年生になってから初めての登校日。


菜花「でも、Rulerの人たちとは一緒になりたくはないよね...」


友美「うん...」


この学校には、ありえない制度がある。カースト制度的なの。私たちみたいな普通の人間はhuman(人間)で1番てっぺんにいるのがruler(支配者)である。そして、1番下にいるのがslave(奴隷)で殴ったり蹴られたりされるrulerの発散道具である。

humanからslaveに降格しない方法は1つ。関わらないことだ。関わった人間はほとんどslaveに降格する。だから、関わらないことが1番良い。


菜花「ほら、噂してるとrulerだよ...」

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