2.お話を書く(文章表現)
今回は前回の続き、<視点>による共通の動作・描写・表現で構成された、段落について説明します。
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<視点>については、事後説明します。まずは、例文をご覧ください。
例)
ルシアークはミリアルに目をやった。頭を抱えて苦しむミリアルを、ルシアークはどうしてやることもできない。そのことで胸が引き裂かれるほど痛んだ。ルシアークにとってミリアルは単なる幼馴染ではない。自分の欠点も長所も理解してくれている、最高の親友。親友以上の親しみを感じる相手だった。①
ミリアルが苦しげに呻きながら、目元を歪めてルシアークを見上げた。②
ルシアークはとっさにミリアルの肩に手をやろうとして、自分を見つめる彼女の瞳の色に驚き、思わず後ずさってしまった。③
真っ赤な瞳をしたミリアルが、顔を真っ青にして、後ずさったルシアークを見つめていた。④
以上の文章は<ルシアーク>の視点による文章だけで構成されています。
①では、ルシアークの心情と動作を書いています。②ではミリアルの様子が書かれています。同じルシアークの視点ですが、②ではミリアルが動作の主体をなしているので、改行し、一つの段落にしました。
③では主体がルシアークに戻ったため、②と区別するため改行しました。④では再び、ミリアルが文章の主体になったため、改行しました。
こうして、文章の主体をなす人物が変わるたびに改行をしていく方法があります。
この時に気を付けたいのは、<視点>をぶれさせないことです。あくまで、決まった人物の視点で書く章や節の時は、最後まで一人の人物の視点で書きましょう。
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<視点>を変えたい場合は、次回紹介する方法が一番無難です。
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