第9話
光子はすでに聞く気満々だった。
「で、どうするの?」
私が聞くと、真子が答えた。
「伝染すのよ」
「うつす?」
「ここにいる三人、想いは一つ。美麗を殺してやりたいという想い。それを伝染すのよ。学校中の生徒、一人残らずにね」
「そんなことが出来るの?」
「それはあなた達次第ね。あなた達の想いが、美麗憎しの心の叫びが、湧き上がる殺意が強ければ強いほど、より早くより確実に、結果として現れるわね」
「……」
私が黙っていると、光子が言った。
「やる」
「光子はこう言っているけど、どうする?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます