第2話
私には半年間つきあっていた彼氏がいた。
真治という見た目はともかく、優しくて頼りがいのある彼氏だった。
まだ女子高生の私だけれども、ひょっとしたら将来は真治と結婚することになるかもしれない、とまで考えていたのだ。
それがなんの前触れもなく真治から告げられた突然の別れ話。
「新しい彼女ができたから」
苦しいのか嬉しいのかわからないなんともいえない複雑な顔で、真治は私にそう告げた。
問い詰める私に、彼は言った。
「美麗と付き合うことになったから」
予想もしなかったその言葉に、私はそれ以上なにも言うことができなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます