この世界から『俺』という存在が無くなったら
タツノオトシゴ
プロローグ
「・・・ここどこ?」
目が覚め、意識が覚醒した瞬間に思った。
「いつもの天井じゃない」
そう言いながら頬を叩いてまだ寝ぼけていることに期待をする。が、それは事実だった。寝ぼけてなんかいない。
「やべぇ、学校どうしよう。あーでも、あんなことされた翌日に学校とか行きたくねーな。あいつの顔も見たくないし」
今日の朝、俺は高校入学以来からよく絡んでいたやつと本気でぶつかりあった。物理的にではなくてね。きっかけは......なんだっけか?そこだけの記憶が曖昧だったが、仲直り出来るほどの易しい衝突では無かった。物理的に衝突したんじゃないぞ?大事なことなので二回言いました。
見ず知らずの場所にあるベッドの上で昨日までの記憶を掘り起こし、こう仮定した──
『もし、あの最悪な世界から俺の存在が無くなっていたら』
と。
そしてその結論は──
『俺はあの世界の勝ち組』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます