君をくれて
@shinota
第1話 入院
「肺気胸ですね、2、3週間入院です」
高1の2月頃、肺が痛くて病院に行った。
肺に穴が空いたらしい、肺に穴が空いても人間生きれるんだ、と少し笑った
「あんたかわいそうだけど、2週間も学校やすむんだから少しは自分で勉強もしなさいよ〜」と母親
2週間か。あーあ。と僕
僕はもうすでに体にも穴が開けられ1cmもないような管が刺さっていた
管が繋がれても一応歩けるのだが、あまり自由にあるいてはダメといわれていた、けれども病室は僕以外はみんな年寄りで見たくないものが見えて、聞きたくないものまで聞こえる。
1週間くらいたった頃、部屋から出て歩いていると年寄りばっかりの中、1人自分と同じくらいの歳の女の子がいた
僕はその女の子を見て、一瞬、なんだろう。
彼女は僕に気付くと話しかけてくれた。僕たちはすぐに仲良くなれた。彼女はずっと前から入院していて手術の繰り返しらしい、あんまり詳しいことは聞けなかったけど僕が入院している残りの間、毎日彼女のところに会いに行った。たった1週間だったけれども、とても楽しかったずっと毎日これが続けばいいのにな、って僕は思っていた。
「明日退院できるよ」先生が言った
「よかったねって」って母親
僕は彼女のところにいつものように退院の報告も兼ねて会いに行った
彼女は「ごめんね、いまから手術なんだ〜」って、
そういえばそうだった、、、明日帰る前にまたこればいいや、って僕は「またね」って言った
次の日彼女はもういなかった
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