第4話
本当は物語のことだけを考えて過ごしたい。けど、休みの日でも仕事のことばかり考えてしまうし、最近は夢の中でも仕事をしていた。
大学生の頃はもっともっと物語の世界に没入できたのに、今はもうそれができない。
仕事では周りから評価してもらってるし、自分自身そこまで嫌じゃない。だけど、本当に自分がやりたいことを犠牲にしてこのまま過ごしていっていいんだろうか?
小説を書くのにタイムリミットはないって思ってたけどそれは間違いだ、まともに仕事してたら年をとるごとに忙しくなって時間がなくなるし、脳が老化して没入できなくなる。
もし、小説を書くことを諦めたら自分の中に何が残るんだろう? きっとなにも残らない、何となく書くことを生きる目標としている部分が自分にはある、けれどそれができない、矛盾だ。
今書きあがってる小説なんて本当に書きたいやつじゃない。本当に書きたいやつを書く時間がないから簡単に書けるものを書いただけ。
書くことだけを考えて生活したい……
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