新天地

知らない部屋の窓の外

知らない人の暮らす街

道を歩いてるあの人は

一体どこに住んでいて

誰と一緒に暮らすのか

ベンチに座るあの人は

どうしてあそこに座ってて

何を思って生きるのか

街を歩いて浮かぶのは

必要のない疑問だけ

大事な事は何もかも

心の奥で隠れてる

どうして僕はここにいて

何かを考え生きるのか

どうして僕はこの街で

孤独に一人で暮らすのか

誰も知らない解答を

求めるばかりのこの日々は

空に浮かんだ真っ白な

あの雲のように柔らかく

泡のように溢れて消える

溢れる泡を受け止める

器はどんなにさがしても

知らない街では見つからない

見つかるはずもないのだけれど

なぜならここでは自分すら

粉々に割れた器でしかない

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