第14話
後遺症の様な頭痛が気になって、検査しに病院を再度訪問することにした。
一年ぶりになるだろうか。
階段から転落して意識を失うなんて若いのにちょっと恥ずかしい話だなぁとか思いながら病院を訪れた。
先生や看護師さんも同じで変わってなかった。
少し安心して検査を受ける事が出来た。
「お大事に。お薬は今日は無しなので気を付けてお帰りになってください」と親切な看護師さんが見送ってくださった。
そのまま病院のタクシー乗り場から帰りのタクシーに乗った。
「どこかお悪いんですか?風邪ですか?」と運転手さんが労って話かけてきた。
「いえ、去年階段から落ちてしまって頭打って運ばれて…(笑)
最近頭がたまに痛くなるから心配になって検査にきたんです」と私が答えたら、
「あー、
頭打ってという話で思い出したけど去年カップルが階段から落ちてな、
相手の男の人の方だけ打ち所がわるかったんか知らんけど…
亡くならはったって話聞いたことあって、
若いのにかわいそうやなーって思ったは」
話は続けられてこう言った。
「女の人はしばらくして退院したみたいですけど。気の毒にな…」
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