半分の肉
ある日の事。
私は夜ご飯に肉の照り焼きを作った。
出来はまぁまぁ。普通においしそう。
風呂に入ってから、食べようと思い半分に切ってからウトウトしている妹に声をかけた。
「お肉焼いたから、半分食べなよ。お肉半分残しといてね。」
その時、絶対に妹は返事をしたはずだ。
だが、事件は起きた。
風呂から上がり、さぁ肉を食おう、と心を弾ませた私の前に飛び込んできたのは空になったフライパンだった。
私は絶望にうちひしがれた。
そして、私は言う。
「犯人はこの中にいる!」
だが第一容疑者はそんな私をスルーして、風呂に入ろうとした。
「そこの君まちたまえ。」
すっかり探偵気分だった私に妹は一言。
「お水半分残しといたよ。」
衝撃の一言を言い去っていく妹の後ろ姿を見ながら、私は誓う。
今度から、ご飯食べてから風呂に入ろう。
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